山本 雅暁(経営コンサルタント)- コラム「加賀電子,中国で半導体販売網を拡充代理店から事業買収 記事の件」 - 専門家プロファイル

山本 雅暁
起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

山本 雅暁

ヤマモト マサアキ
( 神奈川県 / 経営コンサルタント )
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
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加賀電子,中国で半導体販売網を拡充代理店から事業買収 記事の件

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経営コンサルタントの活動 海外展開支援 2010-08-27 14:02

皆様、
こんにちは。グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

8月27日付の日経新聞に、『加賀電子、中国で半導体販売網を拡充 代理店から事業買収』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事について考えを述べます。

記事の主な内容は、以下の通りです。 

『電子部品商社大手の加賀電子は、半導体商社のヌマタ(大阪市)から、中国における半導体の販売事業を買収する。買収額は数億円とみられる。中国メーカー向けの半導体の需要が伸びるとみて、販売網の拡充に乗り出す。ルネサステクノロジとNECエレクトロニクスが経営統合するなど川上で進むメーカーの再編が、販売代理店にも波及し始めた。

10月1日付で、ヌマタ完全子会社の香港ヌマタを、加賀の連結子会社である加賀デバイスの傘下に収める。
香港ヌマタの従業員は営業担当や技術者を中心に16人で、香港のほか、深センと上海に拠点を持つ。

加賀デバイスは国内のほか中国で半導体の販売代理店事業を展開している。ヌマタは中国で20年以上販売代理店事業を展開しており、中国の通信関連メーカーとの取引が多い。

中国のメーカーが省エネ部品のインバーターを搭載し始めるなど、半導体や電子部品の市場拡大が見込まれる。加賀は香港ヌマタの事業を取り込むことで、中国市場で家電から通信まで拡大し成長を図る。

これまで国内メーカー中心に取引をしていた代理店にとっては、海外へのシフトが緊急な課題になっている。。。』

私は、常々、国内の中小製造業者は、海外展開を図るべしと言っています。
これは、国内だけでは市場が限られることから売上を伸ばせないためです。

また、中国や韓国の海外メーカーは、逆に国内に入りつつあります。

この状況下で製造業者が取れる方法は、海外市場での売上拡大です。
海外に一気に工場を作る必要はありません。
海外に製造拠点を作るのは、確実に需要が見込まれ、売上も伸びていくことを確認した後で良いと考えています。

国内から海外市場に売り込む方法の一つに、代理店活用があります。

代理店は、担当地域内に顧客を持っており、顧客の要求に従って必要な部品や製品を供給します。
代理店は、顧客が望めば、どんな部品・製品でも供給する事を考えます。

加賀電子の場合は、中国市場での売上拡大を図って代理店網を拡充する計画です。
代理店は、売れるものは何でも扱います。扱い品目の増加が売上拡大につながるからです。

製造業者が作る部品が魅力的なものであればなおさらです。

製造業者は、Win/Winの関係が構築できる代理店であれば、積極的に活用して海外市場に売り込みましょう。
海外市場のニーズの把握も可能になります。

私は、開発、設計、製造、販売(海外を含む)までの異業種企業が連携して、新規事業展開を行う支援をしています。販売は、代理店機能をもっている会社です。

製造業者は、視点を変えて如何に海外市場にアクセスするか意志を持って考えれば、色々な選択肢が出て来ます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

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