山本 雅暁(経営コンサルタント)- コラム「日経記事『オランダ農業稼ぐ力は日米の150倍 輸出世界2位、最先端ハウスやAIで狭い国土克服』に関する考察」 - 専門家プロファイル

山本 雅暁
起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

山本 雅暁

ヤマモト マサアキ
( 神奈川県 / 経営コンサルタント )
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
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日経記事『オランダ農業稼ぐ力は日米の150倍 輸出世界2位、最先端ハウスやAIで狭い国土克服』に関する考察

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経営コンサルタントの活動 新規事業開拓・立上支援 2022-09-13 11:10

皆様、

こんにちは。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。


9月13日付の日経新聞に、『オランダ農業、稼ぐ力は日米の150倍 輸出世界2位、最先端ハウスやAIで狭い国土克服』のタイトルで記事が掲載されました。


本日は、この記事に関して考えを述べます。

本記事の冒頭部分は、以下の通りです。

『オランダは九州とほぼ同じ面積ながら、農産品の輸出で世界2位の地位にある。限りある耕作地で効率よく、付加価値の高い農産品をつくるために知恵を絞った成果だ。国土の小さい国ながら農業大国になった背景には、研究開発やスタートアップの育成に力を入れ、先端技術の導入をちゅうちょしない姿勢がある。。。』


私は、以前、ある企業の紹介によりオランダの農業法人を訪問したことがあります。私の支援先企業の中には、農業法人がありません。


私が訪問した理由は、オランダの農業法人のもつ成長率の高さや、競争力の高さなどの、競争領域で実現している理由や背景、あるいはやり方を確認するためです。


このオランダの農業法人訪問時に、私がもった印象は、大体、本記事と同じになります。


私は、ベンチャー企業の立上や、中小企業の新規事業立上を支援しています。この時、課題の一つになるのが、コア技術やノウハウの獲得と、その強化策です。


ベンチャーや中小企業は、一般的に、中堅や大手と比較して、巨額の開発資金を獲得できません。


そこで、ベンチャーや中小企業は、対象事業領域を絞って、一点集中化のやり方で、コア技術やノウハウに磨きをかけて、勝負していくやり方の一つになります。このやり方は、一種の仮説を立てて、検証を行う「仮説検証」になります。


「仮説検証」を行うときのポイントは、仮説は最低でも3個くらい作成しておき、一つの仮説が実際的でないことが判ったとき、すぐ次の仮説に対する仮説検証を取り掛かるようにしておくことです。


私の経験では、数社に1社くらいの頻度で、仮説検証して上手くいかないことが確認できたやり方について、こだわりをもって他の仮説検証を行わないケースが起こります。


そのようなとき、私が当該企業のトップと話すのは、仮説検証を失敗したものは、いったん忘れて、次の仮説検証に取り掛かろうとアドバイスすることです。今回の検証作業で、実際できでない仮説を確認できたので、他の仮説を検証した方が、事業立上げにつながる可能性が高いと、説明します。


実際、オランダの農業法人は、常に、大学との共同研究や大学発の研究成果などに興味をもっており、次々と挑戦していきます。まさに仮説検証を、常に、繰り返しています。


仮説検証を行うときに、コア技術やノウハウの磨き上げに加えて、常に、競合企業や競合商品の動き、および、対象市場や顧客の有無を調査して確認することが重要です。


対象市場や顧客の有無の調査、確認は、事業性の観点から非常に重要です。いくら、高い技術力やノウハウをもっていても、市場や顧客がいなければ事業は成立しません。


もちろん、可能性の一つとして、コア技術やノウハウで、新規に市場を作るやり方があります。


私の経験では、自分の能力不足も手伝って、そのような状況を経験していません。


私の場合は、コア技術やノウハウとマッチングできる市場や顧客の有無の確認が、マーケットリサーチ;市場調査になります。


現在、日本、米欧などの市場では、業界や市場は常に急速なスピードで変化しています。このような市場環境下では、仮説検証に必要なマーケットリサーチ;市場調査をゆっくりとしたスピードで行うことは現実的ではありません。


そこで、私がマーケットリサーチ;市場調査に採用しているやり方は、インターネット上に存在するデータや情報を収集して分析する方法になります。


競合他社や競合商品の動きも、インターネット上に存在する情報やデータの収集と分析、および海外展示会などから得られる情報に基づいて、推測します。


オランダの農業法人は、常にいくつかの仮説検証を行いながら、他国や競合先の動きを見ながら、施策を立案、実行しています。


私は、私が支援していますやり方が完璧だとは考えていません。もっと、企業立上や新規事業立上に有効な方法などがないか、常に模索しています。


よろしくお願いいたします。


グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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