対象:住宅設計・構造
施主検査の裏話
施主検査での注意事項はすでに回答があったようですので、引き渡す側の裏話をお伝えしたいと思います。
施主さんは、施主検査時に「チェックシート」(平面図付)が渡され、キズや調整の必要な箇所など気づいた点を記入するのが一般的です。
過去の経験から、このリストの枠を10項目くらいしか書けないように幅の広い線を引いておくとあまり記入する人はいませんでしたが、幅を細く沢山書けるようなリストを作ると、施主さんは沢山書かなければいけないと思うらしく検査時間も長くなりました。
言い換えれば、施主さん側はリストの枠に惑わされず言いたいこと(書きたいこと)を遠慮せず指摘すべきだと思います。
指摘事項が挙がるとその箇所担当の施工業者が手直しします。気をつけたいのは「2次被害」です。
指摘箇所を直す際に職人さんが近くの別の場所を無意識(悪意なく)キズつけてしまっている場合があります。
多くは、脚立や腰周りにつけている道具などが原因です。再検査の際は、指摘箇所周りも再チェックすることをオススメします。
住宅は場所・部位によって保証期間が違うので、引渡し書類で確認しましょう。住設機器類は実際に住んで使用してから不具合が発覚します。こういうものだと思い込まず、施工業者に確認してもらいましょう。
マンションや戸建て住宅を引き渡す際、鍵の受け渡しには重要な意味合いがあります。引渡す前まで、その物件の管理は施工者側の責任ですが鍵を渡すと同時に買い手側に移るので「火災保険」は早めの手続きが必要です。
以下は私がマンション施主検査を請け負った際のコラムですので、ご参考にどうぞ(^^)
埼玉県 M邸
https://profile.allabout.co.jp/member/modules/weblog/weblog-tb.php/1163
埼玉県 K邸
https://profile.allabout.co.jp/member/modules/weblog/weblog-tb.php/4590
回答専門家
- 齋藤 進一
- ( 埼玉県 / 建築家 )
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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この回答の相談
今度、自分たちの新築物件の引き渡しがあるのですが、その際に建築診断士さんに同行してもらおうと考えています。でも同行チェックサービスには結構な金額がかかるようで…。今回お願いした建築家の方を… [続きを読む]
All About ProFileさん
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