剥離骨折

剥離骨折の場合、完全に剥がれていない場合は、レントゲン上では異常がないことが多く、MRIの特殊な撮影法でないと出てこないことが多くあります。
この場合は、剥がれている部分が、
1.薄い
2.筋肉のバランス上、元の位置に戻りやすい場所が骨折した(負荷がかからないと剥がれない)

剥離骨折は、場所にもよりますが、なかなか治ってきません。筋肉が動くたびに、骨折部分が広がるため、治癒が遅れます(カサブタを思い出して欲しいのですが、膝などに出来たカサブタは、階段を上るなど、膝を曲げるたびに割れて、回復が遅れます。これと同じ事が起こります。)

また、約3ヶ月経っているのであれば、自然治癒の範疇を超え始めているかもしれません。
通常の骨折の場合は、固定すると約2ヶ月ほどで回復しますが、今の時期から考えると、微妙な時期なので、整形外科医の先生は、手術を薦めているのではないかと想像できます。

骨折は、治癒が遅れると、骨折した部分に脂肪が入り込み、完全にくっつかなることもありますので、レントゲンやMRIを見てから判断する必要がありそうです。

剥離骨折は、(骨だけでみると)その部分は弱点になり、再度骨折する可能性も充分に考えられます。(お皿の縁が薄く欠けた(剥がれた?)場合を考えて貰いたいのですが、接着剤だけではなかなかくっつけられませんよね?また、直ぐに剥がれてしまいます。)

後遺症やリハビリ期間は、骨折場所により多岐に渡るので、一般論だけで、お話しさせていただきます。
手術をすると、身体の中にカサブタができるため、引きつれるような感じがすることがあります。これは、どの場所を手術しても同じで、癒着と呼びます。場合によって、この癒着が別の痛みの原因となることは可能性もあります。

いろいろな情報があり、混乱されるかもしれませんが、色々な人の意見を聞き、それからご家族で、判断して下さい。

ご参考になれば幸いです。