嫌いじゃないけど、聞かなくてもいい?

たくさんの飼い主さんが、犬が口にしたものを取り上げようとして噛まれています。
犬が咥えているものを横取りする行為は犬に対してかなり挑戦的な行為になりますので、噛まれなかったとしても、犬に悪い印象を与え、同じことを繰り返せば状況が悪化する可能性が高いです。
そうなる前に必要なのは、「離せ」や「出せ」の練習です。
咥えたものを離せばそれよりもっと美味しいもの、面白いものを与えてもらえる、と学習させます。普段は安全なおもちゃなどで練習してください。
「持ってこい」の遊びが出来る子なら難しくないと思います。

それから、ハウスをさせようと抱えた際にも唸っていたそうですが、これも同じ。
物を取り上げる、ハウスさせる、など、何かして欲しい時は、ひまひまさんが「無理やり」行うのではなく、コッカーちゃんが自分で行動するようにならないとなりません。

言うことを聞かないのは、「嫌いだから」ではなく「聞かなくていいと思っているから」だと思います。「ひまひまさんの指示に応えたい」という気持ちにさせてあげるしつけが必要なのではないでしょうか?

それにはやはり、怒る・叱るという態度より、褒める・喜ぶといった態度が必要です。
良くない行為をしようとした瞬間に注意をするのは良いですが、やめてくれなければ注意の意味がなく、延々と荒々しい態度で接することは犬を余計に興奮させ攻撃心を煽ることにもなりかねません。

1歳2カ月と言えば、青年から大人になりつつある時期です。
今一度気を引き締めて甘くなっているところは締め、褒め足りないところはきちんと褒めるなど、日常生活での関係を見直してみてください。

ちなみに私もEコッカーオーナーの一人。
コッカーはとても賢い犬ですが、飼い主達は口を揃えて「ずる賢い」犬種だと言います。
甘え上手で、言うことをよく聞く、ところが実際は上手に飼い主を自分の思う通りに操っている犬。そんな子がとっても多いみたいですよ・・・