尾てい骨周辺の痛みについて

はじめまして、川井筋系帯療法の川井太郎と申します。

すでに前田隆行先生がご回答されてますように、痛みの質や態様がわからないため一般的な回答となりますが、骨盤の仙腸関節(骨と骨のつなぎ目)がズレて(骨盤のゆがみ)、尾てい骨周辺の筋肉や靱帯が過剰に緊張し、神経を圧迫して痛むことも考えられます。(仙腸関節のズレについては西洋医学上あまり問題とされないため、病院では異常なしとされることはよくあります。)

このような場合には、この｢骨盤のゆがみ」を整えて、関節が自然に機能できる本来の位置に戻すことで痛みの改善はできると思います。

また、痛みが慢性的に長い間続いていることから、痛みに対する防御反応として周辺の筋肉がより緊張してしまい、痛みの悪循環状態を起こしていることも考えられます。この場合、精神的な影響として、痛みの部位を気にしすぎていると、さらに余計に筋肉が緊張するのと同時に、痛みという情報を捉えやすく(感じやすく)なったりします。(耳を澄まして音に集中すると、音がよりクリアに聞こえるように)

痛いのに痛みをあまり気にするなというのは、難しいことなのですが、真面目で繊細な方ほどよく陥りやすい悪循環なのです。(当方治療センターの患者さんにもよくあります。)

このような場合には、患者さんに｢“痛みのないときや少ないとき”を探すようにしてください。」とアドバイスしております。そうすると少しずつ痛みに集中してしまうことが減少することがよくあります。

最後に、可能性は低いと思いますが、以前に婦人科系または消化器系の腫瘍があった場合には、骨転移の疑いもありますので、この場合には念のため病院での再確認をお勧めします。

1日も早く健康的な生活が取り戻せますように。

川井筋系帯療法東京治療センター(渋谷)　http://www.kawaikinkeitai.co.jp/