対象:住宅設計・構造
オール電化について私の知っていること。
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はじめまして。e-oniqさん。
先の回答者が色々回答していらっしゃるので、私は少し視点を変えてお話したいと思います。
''オール電化は果たして光熱費が安く済むのか。''
それは使い方によります。
今まで床暖房をいれてなかった家を、全面リフォームして床暖房付のオール電化住宅にしたが、安いという実感がない。そういう話をよく聞きます。
当然です。暖房器具を追加したのですから。
まったく同じ条件で比較した例というのは、ほとんどないと言っていいと思います。
私たちのお客様が言っていたのは、「節約しやすくなった。」
つまり、今までは節約、節約といってもガスの基本料金はかかっていたので、効果が表れにくかった。けれど、オール電化になって、電気だけ気を使えばよくて、目に見えて節約できたとおっしゃるのです。
「オール電化だからこそ、なるべく電気を使わないことを覚えた」
その方から、なるほどの感想を頂きました。
''安い云々だけが採用基準でしょうか。''
ご高齢の方がキッチンに立つ場合、 ガスレンジからIHクッキングヒーターになると使い勝手が変わってしまい、いつまでたっても慣れないということがあるようです。鍋をあおっちゃいけない、火加減がつかめない、など腕に覚えのある方ほど、その傾向が強いようです。
また、仮に電気・ガスが寸断されるほどの大地震に見舞われたとき、復旧の速さは電気に軍配が上がります。ガスは地中でガス漏れが発生していないかチェックしながらの復旧ですから、どうしても遅くなります。阪神大震災では電気は数日で復旧しましたが、ガスは2、3ヶ月かかったと記憶しています。深夜電力用の貯湯タンクはいざという時の飲水になります。
安全面ではオール電化に軍配があがると思いますが、機械仕掛けの住宅になじめるかどうかって、結構大事なことだと思います。
評価・お礼
e-oniq さん
全く別の視点で回答いただきましたが、大変勉強になりました。当方はLPG地区なので、インフラという観点では都市ガスより優れていると思います。熱源を電気一本に絞ることにより、光熱費をコントロ−ルしやすくなったというのは、考えても見ませんでした。炒め物でフライパンをふれないというのは確かにおっしゃるとおりです。しかし、70歳、80歳でフライパンがふれるかということも考えてみます。災害時に貯湯タンクの水が使えるというのは、大きなメリットですね。光熱費以外のファクターも含めて考えてみます。
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この回答の相談
深夜電力・オール電化のメリット・ディメリットについておたずねします。深夜電力やオール電化は良いことずくめのような説明が幅をきかせていますが、老後の生活でほとんど24時間家にいる場合、深夜電力… [続きを読む]
e-oniqさん (静岡県/56歳/男性)
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