木造でも出来る！屋上庭園。

建物の上空には宇宙まで続く青空が広がっています。有効に利用したいものです。

実際に植栽土に植え込みをする本格的な屋上庭園は、既存の建物や工事途中から計画することは難しいこともありますが、計画段階から考慮することにより木造の建物でも実現可能です。

植栽土の積載荷重を検討しますと・・・・

屋上庭園に使用する植栽土は、水分を含んだ状態で比重0.6〜0.7程度の軽量土を使用します。充分な保湿性を持ちながら過剰な水分を溜めない排水性を併せ持つ植栽用土です。

３０センチの深さでほとんどの草花や低木が植栽可能です。４０センチ程度あれば中木が植栽可能となります。（大風に揺すられないための支保材が必要）

建物の床荷重設定は、一般の木造住宅で１平米当たり１５０?。コンクリートや鉄骨の事務所建築で３００?〜５００?程度としています。

例として比重0.7の植栽土を３０センチ厚に入れた場合、１平米当たり２１０?程度となります。木造住宅であっても一般床荷重に４割〜５割増し以上の床荷重を構造計算に盛り込み、柱・梁・根駄の耐力・地震時の応力を設計すれば充分可能となります。

鉄骨造・コンクリート造ではさらに大きな植栽土荷重を見込むことは容易ですから、かなり大きな樹木まで植栽可能となります。

実例としまして、私のコラムやＨＰに木造住宅に屋上庭園を設置したものがございますのでご参考としていただければ幸いです。