対象:夫婦問題
今林 浩一郎
行政書士
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同棲ではなく内縁(事実婚)・大人の責任ある判断に任せることが最善
日本は、法律婚主義を採っているので、役所に届けない結婚は不利な扱いを受ける傾向があります。また、ご両親も内縁(事実婚)を不倫に近い関係と考え、不安を感じる方が多いです。しかしながら、欧米諸国の多くでは、事実婚が結婚の1つとして認めてられており、カナダやアメリカでは、移民の際に事実婚(年数の制限はありますが)は法律婚と同等に扱われます。
ところで、同棲と事実婚(内縁)は、全く異なるものです。事実婚(内縁)は、役所に届けられていないとしても、男女の婚姻意思に基づいた同居が為されています。また、法律婚と同程度ではないとしても、事実婚(内縁)に対する法的保護もあります。一方、同棲は、男女が単に同居しているにすぎず、婚姻意思に基づいていません。ですから、同棲に対する法的保護はありませんし、両者がいつ別れても法的に問題はありません。
本件は、「先方の両親にも挨拶し、何度か会合をもち、「結婚資金が貯まるまで、あくまで結婚する事が前提で一緒に住む」ということで、同棲を認めるかたちとなりました」ということですから、同棲ではなく事実婚(内縁)に当たると考えます。
娘さんに対するご心配は理解できますが、仮に正式に法律婚として役所に届けても、婚姻の継続は両者の婚姻継続意思に基づいていますし、両者が合意すれば離婚も可能な訳ですから、後は成人男女の責任ある選択に任せるしか方法はないと思います。
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この回答の相談
20代後半、世間でいうところの結婚適齢期の娘の同棲問題で悩んでいます。
社会人スタートと同時に、家を離れて彼氏と暮らしたいと言われ、反対をしケンカになりました。一緒に住むという… [続きを読む]
All About ProFileさん
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