- 塚本 有紀
- フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」 主宰
- 大阪府
- 料理講師
対象:料理・クッキング
- 黄 惠子
- (料理講師)
福井美彌子さんのチョコレート
この季節になると毎年、ワインアドバイザーでもある福井美彌子さんのチョコレートをいただきます。
chocolatier V
http://www.chocolatierv.com/
もう十数年、同じ方からこのチョコレートを送っていただき、そして夏になると私がファーストフラッシュかセカンドを吟味してお贈りするという習慣が続いています。
チョコレートが届くと、しみじみまたこの季節になったことを嬉しく感じます。
このチョコレートは季節限定で製作され、今の時期だけ、田園調布のパテ屋さんにも並びます。
パテ屋
東京都世田谷区玉川田園調布2-12-6
http://pateya.com/
味わいは非常に繊細。チョコレートとガナッシュのバランスがよく、すっと口の中で溶けてなくなってしまうのがもったいないくらい。
コニャックやラム、コアントロー、カルバドスにシャルトルーズ。チョコレートとお酒との組み合わせは絶妙。全体は優しい調和ですが、お酒は強めに効かせてあります。
コーティングされたチョコレートの薄さも、計算しつくされているかのような厚み。非常に美しい佇まいです。
端から食べてしまいたい衝動にかられますが、大事に1つずつ頂きます。この手仕事を、一気食いするのは許されない感じがするのです。
もう十数年、何も変わりません。以前からこの完成度です。
いつだったかの年、これと同時にフランスのお土産にパトリック・ロジェのチョコレートをいただいたことがあります。
Patrick Roger
http://www.patrickroger.com/fr/
チョコレート自体の持つ強い個性もさることながら、マジパンやナッツにコンフィのフルーツが組み合わされたボンボンなど、ロジェのチョコレートはとてもおいしいものです。でもなんだか全然違うコンセプトなのです。
その年初めて、福井さんのチョコレートが日本人によって日本人のために作られたものであると強く思いました。
ちなみに、それぞれの方向性において、私はどちらも好きです。違うものなのです。
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