差別化は大事 だが解り易さも必要 - 広報・PR・IR全般 - 専門家プロファイル

中村 英俊
株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
東京都
広報コンサルタント

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閲覧数順 2024年04月27日更新

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差別化は大事 だが解り易さも必要

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自社や商品の特徴を訴求する場合、競合との比較を行ったり、自社の他製品との違いを明確にするなど差別化を図ることが効果的です。差別化を図ることで具体的な強みや自身の位置づけを明確にすることができます。


と同時に他社の特徴や位置づけも明確に出来ることから理解を促し易く、また信憑性も上がると言えます。


しかし差別化が大事といえども、解り難い差別化は効果が無いばかりか逆効果になる場合もあります。解り難いと思われる例を挙げると、


・マニュフェスト(政権公約)とアジェンダ(政策課題)

 そもそもマニュフェストが何なのか。政権公約と言えども単に選挙時のアピールワードであって国民に対して約束するものではないという認識がされている中、アジェンダはある意味目標であるため、更に信憑性が低いという認識されかねません。マニュフェストという言葉のイメージが墜ちたために他の表現を使ったのだと思いますが、余り効果的な差別化、アピールの仕方には思えません。余計に解り難く、理解を遠ざけている気がします。


・脱原発と卒原発

 原発に反対か賛成かと議論されている最中に出てきた卒原発。脱原発とは方向性は同じであるが、原発廃炉の時期、原発依存度を縮小していくスピードの違いなのでしょうが、脱原発派の中にも即刻依存度を0にすべきとの考えが多数を占めるという訳ではないため、かなりかぶっていると言えます。その中で原発推進派、脱原発派の中に”卒原発派”として切り込むのは些か解り難い印象を受けます。まずYesかNOを明確化した上での主張の方が解り易かったのではないでしょうか。


差別化は時として発信者の自己満足を満たすだけで、結果的に聞き手に解り易く他との違いを明確にするという本来の目的を満たしていない場合があると思います。

自身の想いは確かに大事。しかし”伝わること”が大前提であることは言うまでもなく、解り易さに十分配慮する必要があるのではないでしょうか。


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