春の七草を集めて七草粥を作りました(7) - 幼児教育 - 専門家プロファイル

杉田 昌穂
青穂塾 塾長
大阪府
塾講師

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対象:子供の教育・受験

大澤 眞知子
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
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閲覧数順 2024年04月25日更新

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春の七草を集めて七草粥を作りました(7)

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今回は「ホトケノザ」

植物図鑑で「ホトケノザ」を調べますと、シソ科の赤紫色の花がでてきます。長い間、私はこれを春の七草の一つと思っていましたが、そうではありません。「タビラコ」「コオニタビラコ」の名前で掲載されているキク科植物が、春の七草の「ホトケノザ」です。シソ科の「ホトケノザ」は無毒なので食べても問題はないそうですが、たいへんまずいそうです。幸いにも私は食べたことがありません。

「コオニタビラコ(ホトケノザ)」と「ハハコグサ(ごぎょう)」は、幼児教室で七草粥を食べる企画を考えるまで、まったく知りませんでした。正月すぎ、植物図鑑を片手に近くの田んぼを歩き回ってそれらしい植物を見かけても「これがコオニタビラコだ!」と確信が持てなかったのです。春になって花が咲き、ようやく確信が持てたというのが実情です。

ところが今年の春、このコラムを書いている関係もあって、近くの田んぼをこまめに観察しました。すると驚いたことに田んぼ一面がコオニタビラコの黄色い花だらけになる時期があるのに気付きました。田植えの準備が始まる直前です。農作業をなさっている農家のおじさんおばさんをつかまえて、「コオニタビラコを知ってはります?」「ホトケノザを知ってはります?」とうかがっても、皆さん「?」「さあ、知りまへんなあ。」です。目の前にあっても知らなければ、目にも入ってこないのです。恐らく「春の七草」「七草粥」という習慣が始まったときは、多くの人たちがこれを野菜として、あるいは薬草として多く利用していたのでしょう。ところが利用しなくなれば、目にも入らないのです。忘れ去られた植物です。

有岡利幸著「春の七草」(法政大学出版局)によりますと、「コオニタビラコ」は、日本の本州・四国・九州と中国中部に分布するため、中国原産の水田雑草ではないかということです。早春に葉を広げて円座になっている状態(写真参照)を仏様の座る蓮華座にみたてて「ホトケノザ」となったようです。また田に平たく広がっている様子から「田平子・タビラコ」となったようです。

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