- 杉田 昌穂
- 青穂塾 塾長
- 大阪府
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
「はこべ」は、早春の畑では一番身近な雑草です。ハコベが畑で繁殖し始めると、春の到来を感じます。もうすぐ暖かくなるのだなと感じます。やがて暖かくなると、いっきに増殖し始めますので、少し手抜きをすると、畑がハコベだらけになってしまいます。でも引き抜くのは案外たやすい植物なので、それほど気になりません。ただし引き抜くと言っても、必ず根の一部は残りますので、しばらくするとすぐ再生してきます。なかなかしぶとい植物です。ハコベの茎には堅い筋がありなかなか引きちぎれません。だから畑でハコベの葉や茎をつかんで引っ張ると、他の植物のように途中でちぎれることなく、根まで一気に抜けるわけです。
ハコベは春の七草ですが、実際は秋まで花を見ることができます。ですから、ほとんど年中咲いているように感じます。
有岡利幸著「春の七草」(法政大学出版局)によりますと、ハコベはヨーロッパ原産で、有史以前に日本に入ってきたようです。現在では世界中に広がっているそうです。また江戸時代までは野菜の一つとして扱われてきたそうです。冬の寒いときにも葉を茂らせますので、重宝されてきたようです。明治にはいる頃から雑草に格下げされたようで、その後ニワトリのエサにされることが多かったようです。
ある幼児のお母さんは、「今日は七草がゆを作ります。」と言う私の説明を聞くなり、教室に並べてあった「春の七草」の植木鉢を見回して、「あっ、これだけは分かる。ハコベやね。ニワトリのエサやね。小さいとき親に言われてよく集めさせられた。ニワトリの栄養になるって言われて・・・」と懐かしそうに言っておられました。ただ、「ニワトリのエサ」と言われると、私のやる気は半減しましたが・・・
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