- 各務 謙司
- カガミ建築計画 建築家
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
和風を残したリフォームの難しさ
今回の和風リフォームは、古い材料を残しながらのリフォームです。
いわゆるスケルトンリフォームと言われている、
既存内装を全て撤去してから工事を始めるリフォームと違い、
古い材料の間に''新しい部品''入り込み、
新しい要素の間から''古い素材''が現れるような、
入り組んだリフォームとなっています。
特に工事の途中で古さと新しさが
融合している箇所を紹介します。
新旧の融合
まずは、古い鴨居に新しい鴨居を埋め込んだ箇所です。
既存の壁を壊さないで、その壁に直交する形で
新しい引き違い戸を付けるので、このように
新旧の鴨居がクロスしています。
もう一つは、古い柱とフローリングの取り合いです。
柱も古くなるとねじれたり、欠けたりしているので、
壁と平行に張り出したフローリングも、
柱の箇所で調整が必要になります。
この場合は、柱の一部を欠き込んで、
フローリングを埋め込む事で、
埃が入り込む隙間をなくしています。
どちらも大工にとっては面倒な箇所でしょうが、
見せ場でもあります。
設計者が注意しながら見つけて褒めたり、
お施主に工事の大変さを伝える事で、
今回の現場の大工さんもやりがいを感じてくれているようです。
カガミデザインリフォーム 各務謙司
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