昨日、「競売も視野に入れた任意売却」
というテーマを取り上げましたら、
以下のようなメールをいただきました。
「静岡県浜松市に住む者です。
実は静岡県浜松市の地元の不動産会社で
任意売却にして売りに出していましたが、
6ヶ月経っても買い手が現れず、
競売にされました。
・・・・中略・・・・
わたしとしては、任意売却のほうがいいと
何度も価格を引き下げて、
早く売却して欲しいとお願いしたのですが
住宅金融支援機構が引き下げてくれず、
結局は競売になり売り出していた価格より
半値くらいでの落札となり引越費用も貰えず
追い出されました。
・・・中略・・・
住宅金融支援機構が
こちらの要求を呑んで価格を引き下げてくれれば
もっと高く売れて多く返済が出来たのですから
わたしとしては釈然としません。
このような場合は、
どこに苦情を申し出ればいいのでしょうか?」
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※プライバシー保護のため内容は一部変更してあります。
ざっとこのような内容です。
この方の質問に対する答えとしては、
どうしようもない・・・としか言えません。
任意売却である以上は、
債権額を下回った売買ですから
売買価格の決定権は債権者である
住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)に
あるのです。
仮に裁判を起こしても勝ち目はありません。
この静岡県浜松市方の場合は、
確かに競売では半値だったかもしれませんが
あくまで結果論ですし、
仮に価格を1割2割まで落としたからといって
確実に売却できたかどうかはわかりません。
昨日も申し上げましたように
この静岡県浜松市の方のように
売り出し価格が相場より大きく高い場合は
任意売却することよりも
出来るだけ長く住んでいられるような
対応が望ましいと考えられます。
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