- 坪内 康将
- 独学指導者
- 愛知県
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
受験勉強6種類の3つ目は
「既習内容の復習をする」
おぃおぃ、これも当たり前のことだろう。
そう思われると思います。
そうです、当たり前のことです。
しかし、これも意識しないと、この勉強をせずにバランスを失う生徒がいるのです。
受験勉強=入試問題を解くことだ
そう信じて、ひたすら過去問や模擬試験を解きまくる生徒がいます。
こういう方に一つ質問です。
「その問題、後日もう一度解いてみたら、正解しますか?」
どうしても、解くことに意識がいってしまい、
間違えても「よし、次だ!」と
新しい問題に取り組んでしまいます。
例えば、過去問を10年分やるとします。
1年目・・・50点の生徒が、何も復習もせずに10年分ひたすら解いていっても、最後の10年目で点数が上がることはありません。
なぜなら「その過去問で、学んでいない」わけですから。
しかし、
1年目・・・50点から、1年ごと解説を見て、抜けているところの復習もして、2年目、3年目とくりかえしていけば、確実に10年目のときには点数が上がります。
この違いは「復習」「反省」への意識の高さです。
この受験勉強その3は、日ごろの勉強の延長線です。
毎日の勉強で当たり前に「復習する」「反省する」「原因を考える」という意識がある生徒は、この受験勉強を忘れずに過ごせます。
しかし、毎日の勉強で、やりっぱなし、ただやっているだけの生徒が、この意識がないため、受験勉強しても成長することはありません。
この当たり前にしておくべき「復習」の受験勉強ですが、日常との違いが1つあります。
それは普段の勉強よりも
「復習するのが難しい、面倒」だということです。
ちょっと考えてみてください。
<日常の勉強>
数学の問題がわからない→最近やった内容→最近やったノートや教科書を見よう→解決!
これができます。つまり、復習しようと思えば、すぐに探すことが出来ます。
<受験勉強>
数学の問題がわからない→これはどこの分野で、いつやった問題?→探しようがない→探せても、問題が難しくて、基本を復習したところで解決しない→未解決。
つまり、復習しようにも範囲が広く、問題も難しいので、「何を復習していいかわからない」そして「基礎を復習しても解決しない」わけです。
この違いを知らないと、復習することを完全に捨ててしまう可能性があります。
では、「何を復習していいかわからない」「基礎を復習しても解決しない」を防ぐにはどうしたらいいのか・・・。
解決ポイント1「すぐに取り出せる道具を見つける・つくる」
→例えば数学(高校受験)なら、3年間の内容がまとまっている参考書やノートを1冊決めて、それを近くに置いておくことです。そうすれば、困ったとき・復習したいときに【すぐに】用意できます。
この【探す早さ】は復習意欲に大きな影響があります。すぐに探せれば、復習しようという意欲は低下しません。一番良いのは、自作の「自分のできないもの・弱点ノート」みたいなものをつくることです。
これが独学指導でいう「データベース」です。
解決ポイント2「その問題を今は諦める」
→基本的な内容が入っていれば、入試問題の「解説」を読めば理解できます。その解説が理解できない=その内容の基本的なことが抜けていると考えていいと思います。
その場合、基本的な内容がカンペキになるまで、その内容の入試問題は一切解かないほうがいいです。わからないまま、次も解いていも正解しません。それで不正解が続くと、基本に戻る意欲も、基本を復習した後に解く意欲もなくなります。
受験勉強のその3の「復習」というのは、
あくまでも「受験で使うための復習」です。
受験勉強その3のポイント2つを忘れずに、復習できる状況をつくりましょう。
(参考) センター試験世界史Bで満点を取った私の受験勉強
私は、センター試験・二次試験用に世界史は2冊の参考書しか使っていません。1冊は年号の本。
もう1冊は世界史のまとめの本でした。そして、この2冊に、模試や他のワークで勉強していて知らなかったこと、よく間違えたものを、その本に書き足していきました。
つまり、上記のポイントの1を実行していたわけです。
まとめ <受験勉強その3> 既習内容の復習をする
単に復習するのではなく、「すぐに」復習できるものを探せることや、復習すべき時期に注意して「受験で使うため」の復習を意識しよう。
その3は、日々の意識の高さが影響するので、毎日、毎勉強、1問ごとに復習、反省の意識をもって勉強すべきです。
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