- 坪内 康将
- 独学指導者
- 愛知県
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
私は、指導において
「口頭で終わらせない」という強い意識があります
仮に重要なことを相手に「言った」だけで、その相手は100%、ずっと覚えていてくれるでしょうか
人生においても、そうした一生残る言葉なんて1つか2つだと思います
これを教える側が期待してしまうと
「前に言ったのに・・・」
「え?それ聞いてない?いや、あれは言った気がするけど・・・」
という、よくある【言った言わないトラブル】になってしまいます
特に教育という現場にいる以上、一過性のことで終わらせてはいけないことがたくさんあります
では、言った言わないにならないためには、どうしたらいいか・・・
それが【文字に残す】という方法です
例えば、生徒に対しては
・授業後の「帰りの問番」という最終テストには、私が話したことも出題すると伝えてあるので、自分で板書以外もメモしている
・授業中に、自分が必要だと思ったことのみ「学びの書」というノートに書くように指示してあるので、文字として残すかどうかは自分で判断させている
・独学の勉強は、95%が自作の「独学の教科書」から学ぶので、何度も読み返すことができる
・勉強中のアドバイスは、ふせんで書いて伝えている
という工夫をしています
また、保護者の方には
・毎回の授業の出来を数値化、記号化して、一目でわかるようにしてあります
・塾生になった後は、原則メールでのやりとりを行うことで、電話で言った言わないをつくらずメールデータで残るようにしてあります
・入塾案内は約40ページあり、それぞれの詳細をきちんと明記してあり、口頭による説明部分を極力省いてあります
・指導上の方針については「塾屋の考え」という冊子を発行しており、約200ページわたって、塾または家での指導の方向性や具体的な方法を書いています
塾という場所では、生徒と接する時間はあるものの、保護者の方と接する時間は多くありません
懇談会や説明会で会ったときにしか伝えられない
これでは、塾とご家庭のズレがあっても修正がききません
こうして大量の冊子になるのを私は毎回、こう言っています
「すみません、大量に資料がありますが、私は説明や書類が少なくて、何もないよりは、多すぎるくらい細かすぎるくらい書類があって、それを保護者の方が読む読まないを選べるようにした方がいいと思っています」
私は、最初
(誰も読んでくれないのではないか・・・)
(こんな面倒な塾は嫌がられるのではないか・・・)
と心配していました
しかし、やってみると
「前にいた塾では、何も説明がなかったのが不満だったので、こうやって教えてもらえるのは、すごくありがたいです!」
「塾は、授業を子どもが教わるだけというイメージでいたので、親も勉強になるので、読みます」
という方ばかりでした
実際に、体験期間の一か月間で200ページ全て読む方ばかりです
そして、こうした保護者の方との方針の共有ができるからこそ、きちんとした成果や結果を残すことができていると思っています
たしかに、塾というと
・子どもが授業を受けるだけ
であり
・それを送り迎えするのが親
という図式になりがちです
私は、塾という客観的な場所を通じて
・子ども
・保護者の方
・塾
が一緒になって
方針を共有して育てていける絶好の機会だと思っています
なかなか家だと、これまでの経過があり変えようと思っても続かないことや、感情的になってしまい子どもに拒否されることもあります
一緒にがんばりましょう!
という掛け声だけでなく
具体的な情報を共有していくこと
それが、お子様を育て、何かを変えていくには必要だと思います
もしも、
保護者の方だけが危機感を持っていて、
協力してくれる場所や人がいないなら、一度ご相談ください
このコラムに類似したコラム
向き合って感じた「悩み」を大切にしてください 坪内 康将 - 塾講師(2013/10/26 16:49)
お子様の勉強時間【量】を褒めてはいけません 坪内 康将 - 塾講師(2013/09/11 23:16)
先生は【アクションを起こした人】の味方!! 坪内 康将 - 塾講師(2013/09/08 12:53)
テスト対策は「時間だけ」かけても伸びない! 坪内 康将 - 塾講師(2013/09/03 22:58)
塾屋に入塾テストがない理由とは・・・ 坪内 康将 - 塾講師(2013/08/18 23:16)