- 田原 洋樹
- 株式会社オフィスたはら 代表取締役 人材育成コンサルタント
- 東京都
- 人材育成コンサルタント
対象:老後・セカンドライフ
過日の日経新聞で、政府の国家戦略会議「フロンティア構想」の中において、
雇用流動化を目的とした「40歳定年」について議論がなされたとの記事がありました。
この考えには個人的には大賛成です。
バブル世代の40歳代の仕事に対するモチベーションの低下が叫ばれています。
ラインとして会社の中枢で活躍する人、同世代のライバル社員から遅れをとり、
また下から優秀な社員が成長し、社内で自らの立ち位置を見失い、行き場をなくして
しまっている人、正に勝ち組と負け組に二分される世代だと感じます。
勝ち組は良いとしても、負け組に甘んじている人が、このまま定年まで20数年を
過ごすことは、雇う側、雇われる側双方に、良い影響を及ぼすことはないでしょう。
大学を卒業し、20年を経て、本当にやりたいこと、できること、やらなくてはならないことが
明確化されてくるのは、この世代からだと思います。
人生の、また仕事キャリアの折り返し地点で、一旦定年を迎え、再チャレンジする機会を
社会が整えることはとても有意義だと思います。
私も37歳で自立転身しました。
観光業から人材育成の道に進んだわけですが、私の場合は家族や親などの周囲の
理解があったからこそ、転身の道にスムーズに進めました。
今後「40歳定年」という社会的な仕組みが出来れば、私のような決断をする人がもっと
増えるのではないかと思います。
転身して5年が経ちましたが、私はあの時決断して本当に良かったと思います。
現在、「観光」をテーマとして地域の活性化や雇用創出のお手伝い、また旅行会社時代に
培った法人営業に関する考え方やスキルについてさまざまな業界のビジネスパーソン
に対してトレーニングをする人材育成事業に携わらせて頂いています。
前職の「観光業」でのキャリアと現職の「人材育成」のキャリアが見事に融合し、一つのつながり
が出来つつあります。
「偶然の必然」とも言いますが、仕事を変えて、また前職の仕事が活きてくるという好循環にさらなるやりがいをみなぎらせています。
人生の半ばを迎え、仕事も家庭も自らの人生そのものも、光り輝き、最高に充実した時期を
送りたいものです。
だからこそ、40歳までの自分の棚卸をし、自らの強みを活かした、新しい道に進む、その勇気を後押しする社会的な支援を期待したいものです。
株式会社オフィスたはら
代表取締役 田原 洋樹
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