- 塚本 有紀
- フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」 主宰
- 大阪府
- 料理講師
対象:料理・クッキング
- 黄 惠子
- (料理講師)
自家製のジャスミン茶ができました。
先月から仕込んできましたが、ようやく完成です。
ジャスミンの花が咲いたらその日に摘み取り、茶葉の中に入れて着香させています。
昨年「ジャスミンティ用のジャスミン」の株を買い、花を咲かせてみました。花を乾かしてお湯を注いでみたら・・・、ほとんど香りらしい香りがありません。あれれ?
致し方なく咲きたての香りの強いものをハーブティにしてみると、とてもよい香り!
しかし当日のものでないとお茶にできないなら、教室でみなさんに召し上がっていただくのは難しそうです。なぜならジャスミンはどうも一斉に咲いて、すぐに枝が出てきて蕾がつき、しばらくしてまた一斉に咲きそろうようなのです。うまい具合に教室のタイミングに合わせるのはそうそうありえなさそう。
上等のジャスミンティには花殻が入っていない。
お茶は香りを吸いやすいから冷蔵庫に入れてはいけない。ということは、逆に茶葉に生の花の香りを吸わせればいいのでは!
というわけで試してみたのが、昨年のシーズン終わり。密やかな香りがうつり、いけるかも!と思いつつ、待つこと1年。ようやく実現です。
少し温度を下げたお湯で淹れてみます。よい香りがぶんぶんと辺りに漂います。
「うわあ、よい香り!」
温度が下がってくるとよりいっそうよい香りがします。
みなさんに喜んでいただけて、とてもうれしい気分です。
ところが本当のよさはその後にあることを発見。
もったいなかったので、試しに茶殻にもう一度水を入れておきました。
あとで飲んでみると、それはそれは強く高貴な香りがあります。枝に咲いていた花そのままの香りです。それは上等のファーストフラッシュの水出しくらいのおいしさ。
来年は最初から水出しにしようと思っています。
それにしても、最初にジャスミンの香りをお茶につけようと考えた人は、なんて素晴らしい発見をしたのでしょうか! つくづく感心した出来事でした。
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