- 鈴木 克彦
- 株式会社マクス 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
「温水式」は、床下に設置したホース(チューブ)や銅管の中に温水を通して暖めます。
「電気式」は、パネルやフィルム状の発熱体を、電気で直接発熱させて暖めます。
どちらにも、一長一短があるので、それらを次回以降のコラムで比較検討して行こうと思います。
ですから、今回は、種類だけをご紹介します。
温水式と電気式の最大の違いは、
床面以外にボイラーなどの熱源機の必要がある(温水式)か無い(電気式)か
です。
「電気式」は、パネルやフィルム状の発熱体(ヒーター)を、電気で直接発熱させて暖めると書きましたが、フィルム状では、PTCという、カーボン素子のフィルムヒーターは、0.3ミリと極薄いため、リフォームにも向きます。
「温水式」は、水やブライン液(凍ったり配管を錆びさせないような物質を入れた液)を暖めて循環させます。
この温水を作るのにも種類があり、灯油やガスのボイラー、コンプレッサー、電熱管、太陽光等があります。
紛らわしいですが、温水を電気で暖めて作る場合は、熱源は電気ですが、暖房源は温水なので、温水式です。
要は、床を直接暖めるのが、温水か電気発熱体か、と書けば分かりやすいでしょうか。
つまり、温水式には、「ボイラーを使った温水式」と、''「電気の温水式」''があります。
この違いは、後々触れる予定のコストやメンテナンスにも大きく影響する話しですので、次回もう少し詳しくご紹介させて頂きます。