- 野崎 一文
- バータージャパン株式会社 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
辺境の田舎に住んでいた小学生の頃、近所の「カバン店」が裏庭で新品のカバンを燃やしていると聞き驚いた記憶があります。
大人に何故か尋ねたら、在庫処分だからと返答があった。
子供心にも、モッタイナイと思い「何故、人にあげないの?」と再度問い直しました。
曰く、小さな町の唯一の店だから、人にあげたらお金を払って買わなくなるし、一度安売りをしたら次から誰も定価で買わなくなるからと言われました。
バソコンどころか電話がようやく普及しだした遠い昔話です。
現在、ITによって全国的な情報が手に入るので、過剰在庫や売れ残り品を焼却処分にしなくてもよい時代になりました。
ただそれでも現金で処分するとなると仕入原価よりかなり安くなります。
せっかく売上によって手に入れた利益が、在庫処分によって損失を出しては何にもなりません。
せめて在庫処分で、利益はでなくても損は出したくないものです。
そんな場合は現金処分ではなく、物々交換にした方が有利です。
物々交換の方が価格設定が緩やかだからです。
最近ではこの在庫リスクを恐れ、在庫を持たず、受注をしてから仕入をする商売が多くなりました
ただこの場合は、手数料稼ぎと同じなので利益率がずっと低くなり、やはりハイリスクハイリターンの原則が働きます。
もちろん、バーター取引は在庫処分だけではなく、新商品のマーケット調査、地産品の普及、新規顧客開拓等に積極的に活用できます。
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