挫折も大切な意味あること
竹というのはとても生命力のある植物だそうです。
それ故、縁起のいいものとして
お正月に家の前に鎮座する「門松」になるとのことです。
竹は竹炭ともなり、その活用法は様々です。
木炭に負けずおとらずで
水道水をまろやかにしたり、
ご飯をおいしく炊けたりする効果があります。
「HONDA」の創業者本田宗一郎氏に、
その竹にちなんだ言葉があります。
「竹にはフシがある。そのフシがあるからこそ、
竹には雪にも負けない強さをもつのだ。
同じように、企業にもフシがある。
もうかっている時は、スムーズに伸びていくが、
もうからん時が一つのフシになる。
このフシの時期が大切なのだ。
私はフシのない企業は、
どうも不安でみれていられないような気がする。」*1
ホンダも、ソニーも、松下電器も、
創業以来、何度かの経営危機はありました。
今や盤石の経営で世界から尊敬される
トヨタとて過去には倒産の憂き目にあったことがあるのです。
「挫折を知らない人間は弱い」
とは、よく言われることですが、
「挫折が人を強くする」ことは、
企業、会社にも当てはまるようです。
私は拙著『名もなき人の生きるかたち』で、
こんなことを書いていました。
「竹には節(ふし)がある。
節をつくりながら、天へとその幹をのばす。
節の時期、成長は止まったかに見える。
しかし、一つひとつ節をつくりながら、
節があるからこそ、竹は空へと伸びていくことができる。
そして、少しぐらいの強風では倒れることのない、
しなやかな幹となる。
誰にでも「節の時期」があるものだ、戸惑いの時が。
それは大器となるために必要とされる時の流れだ。」
「節」の時期をどう過ごすか?
それによって未来はかわってゆくようです。
「節」の時期をどうぞ大切に!
EARTHSHIP CONSULTING
*1『俺の考え』(著 本田宗一郎 新潮社)