銀行へ行ったら一時払い終身保険を勧められた

こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの森久美子です。

お金のことは、よく分からないからとあきらめてはいませんか。お金と上手につきあって、ちゃんと暮らしたいと思っているあなたの「マネー力」をつけるためのコラムです。

一時払い終身保険は、契約時に保険料を全額支払うタイプの死亡保険です。

2005年12月に銀行窓口での販売が解禁された商品ですが、ここ数年銀行の窓口販売における販売件数が急増しています。

銀行へ投資の相談に行ったら勧められたという経験をお持ちの方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

一時払い終身保険は、経過年数によって解約返戻金が増加していく特徴から、貯蓄性も持った生命保険商品です。

そんな特徴から、「預金より利回りの良い商品」などと勧められることがあるようです。

でも、終身保険は元本割れを起こさない定期預金とは全く異なる商品です。

元本保証の商品でもありません。

経過年数によっては、中途解約をすると解約返戻金が一時払い保険料を下回ることがある商品です。

中には、預貯金と勘違いして契約してしまった高齢者もいらっしゃるようで、国民生活生活センターでも注意を呼び掛けています。

こちら⇒国民生活センター

また、一時払い終身保険は加入した段階で、5年後や10年後に解約した場合に受け取れる金額が確定しています。

つまり、この先金利が変動しても、それに連動することがありません。

収益性を本当に理解して加入するのであればいいですが、お得ですよお！と何度も言われてその気になるのはやめておきましょうね。

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