- 佐野 明
- VSPファイナンシャル株式会社
- 愛知県
- ファイナンシャルプランナー
対象:生命保険・医療保険
前回は、必要保障額を概算で出しました。
細かくなりすぎると、イメージしずらくなるので。
ただ、ご興味がある方のために、より正確に計算してみましょう。
お子様が大学卒業するまでを親の責任と考えて、ほんとうに必要な保障額を一度、考えて見ましょう。
1.残された奥さまとお子さんとで3人で暮らす生活費
(月○○万円×12ヶ月×上のお子さんが大学卒業するまでの年数)
2.上のお子さん大卒後、したのお子さんが大学卒業するまでの期間の生活費
(月□□万円×12ヶ月×下のお子さんが大学卒業するまでの年数)
3.そして奥さまが年金もらうまでの残りの期間の生活費
(月△△万円×12ヶ月×下のお子さんが社会人になってから65歳までの期間)
それとお子さんの教育費、そして車代やレジャー費など
この合計がまず生きていくための必要費です
次に、遺族年金がいくら出るかを計算しましょう。
妻79万円+第一子22万円=101万円
(第二子+22万円、第三子以降+7.5万円)
つまり、お子様がおひとりいらっしゃれば、月額8.4万円は受け取れます。
ただし、子の加算は子が18歳になるまでです
ご主人が会社にお勤めなら遺族厚生年金も出ます。
これはご主人の勤続年数や所得によって変わりますので下記のサイトの計算式をご参考に算出してみてください。http://www.sia.go.jp/seido/nenkin/shikumi/shikumi04.htm概算でよければ、とりあえず月額2~3万円で、考えておきましょう。
また、持ち家であれば、住宅ローンについた生命保険がローンを一括返済して、ご家族にローンのなくなった持ち家がのこるので、住宅費はいらなくなります。
賃貸であれば、これまで通り家賃が必要です。
住宅ローンを除いた一ヶ月の生活費-遺族年金○万円-奥様の月収=一ヶ月の必要保障額
すべてのお子様が18歳になると、奥様だけの遺族年金は、中高齢寡婦加算の年額594,200円に減額されます。
あとよくご紹介されている生命保険文化センターが出している
「ほけんのキホンhttp://www.jili.or.jp/sp_kihon/index.html」が生命保険の仕組みなどわかりやすく解説されているのでご参考になるかと思います。
これを読んだ上で今どんな保障がないと困るのかをお考えください。
保険を検討されるに当たって、必要な保障は以下のように分類されると思います
1)自分のための死亡保障(葬儀代など)200~300万円
2)残された家族のための死亡保障
3)自分のための医療保障
夫婦で予算など基本方針を決めた上で総合保険代理店や来店型保険ショップ等複数保険会社取り扱っているところ2,3箇所で相談すると質問主さんにとって一番納得できるものが設計できるのではないでしょうか。
ご参考になれば幸いです。
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