当院でも、実際に自律神経失調症の方のご相談を多く受けています。臨床現場では、その有効性は痛感しているのですが、社会的には客観的な証拠として、研究論文が発表されていることが大切になりますので、その代表的な論文を一つご紹介しましょう。
この研究は、Frank M. Painter, D.C.により2004年、オーストラリアのカイロプラクティック学術誌*1に発表されたものです。
まず、200件以上ものカイロプラクティックなどの手技療法と内臓疾患や体性内臓反射に関する論文を調査し、その中から信頼性の高い96件の論文を抽出してさらに吟味検討され、結果を導き出しました。
それによりますと、手技療法によるカラダへの影響に合わせて、内臓への変化がみられることが結論付けられました。
ただ、そのメカニズムが、体性内臓反射によるものか上脊髄反射によるものかは、今後検討が必要だとされました。
内臓は、自律神経系が統制・機能させていますので、要するにカラダへの刺激により自律神経も変化が起こることが、レビューとして結論付けられたということです。
山中英司
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*1Chiropractic Journal of Australia 2004 (Sep);34 (3):97・02
このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
- 陽開カイロプラクティック
「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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