- 中村 雅子
- 株式会社タジェール 建築家・インテリアデザイナー
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
夏の暑さはエアコンに頼るだけでなく建築的なしかけで暑さを抑える工夫をしたいですね。
ランニングコストも抑えてエコな方法のひとつをご紹介します。
建物で一番暑くなる屋根面を年間15℃の冷たい井戸水を散水して建物を冷やします。
この例では地下12Mのれき層脚注*1の水を家庭用(100V)の井戸用ポンプを使って屋根に送っています。(左の写真)
屋根の一番高いところに配管をsetし穴を開けています。大事なことは屋根面=水がつたっていく面は平らに仕上げること。ゆるやかな勾配の屋根にすることです。
均一に水が流れてマイナス3〜5℃下がります。
散水にはガーデニング用の水やりタイマー(右の写真)を利用しました。1日3回定期的に10分放流する。などセットできます。流れた井戸水は下水に放流せずに敷地に浸透させます。建物のまわりもひんやり感が続きます。
勿論、自然の南北通風を計画することは一番大事です。
*1地盤によって深さは異なります