映画「はやぶさ遥かなる帰還」を見ました。

2012-03-08 17:26

映画「はやぶさ遥かなる帰還」を見ました。乗用車より軽い探査機「はやぶさ」が、何億kmも離れた小惑星から表面物質を持ち帰るサンプルリターンというミッション。60億kmという行程。地球からの命令が届くのが16分後という距離。打ち上げから帰還まで6年を超える時間。その非日常へのチャレンジは、プロジェクトというより壮大な夢とロマンです。

見どころはたくさんありますが、何度も起きる絶体絶命のトラブルを、型破りの知恵、それを実現するための寝食を忘れた取り組み、それから幸運で乗り越えていくプロセスが、特に印象に残っています。装置の故障で姿勢制御ができなくなったら、推進用の燃料を燃焼させずに噴射する。複数の故障したエンジンの故障していない部分を接続しなおして機能させる。

こんな裏技的な解決策が出てくるのは、何としてもサンプルリターンを達成したいという意欲と、プロジェクトの全体から各部の細部までの知識を持ったスタッフがいればこそ、でしょうか。

地球に戻りカプセルを切り離したはやぶさが大気圏突入で燃え尽きるシーンでは、鼻をすする音がたくさん聞こえました。

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