- 遠野 未来
- 遠野未来建築事務所 代表
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
● 12/26、静岡にある日本建築専門学校にて、ものつくり大学・日本建築専門学校と共同で行っている土の建築の研究として、版築の耐力壁としての実大試験を行いました。
版築とは法隆寺の土塀に見られるように、土を型枠に入れ突き固める方法。
日本では土塀などにしか使われていませんが外国では土の蓄熱性を利用した方法として注目され、家の蓄熱壁や構造体としても使われています。地震国の日本で、この構法がどれだけ有効か?日本でも研究が行われていますが、今回はそれが木造の耐力壁として有効か?実大試験で確認しました。
版築の耐力壁としての性能は全くの未知数でしたが、非常に興味深い結果が得られました。
真壁、大壁 2体の試験
真壁仕様 厚み120mm
大壁仕様 厚み320mm
どのような壊れたかたをして、どのくらい耐力があるのでしょう?
やはり、土の壁の厚みがあった方が強度が出ましたし、
土の壁の日本での活用の可能性はあると感じました。
今後皆様に新たな「土の建築」のご提案をさせていただきたいと思います。
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