- 富樫 孝幸
- 有限会社 プラネット環境計画 代表 一級建築士
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
住宅の外観のイメージはとても大事です。
とくに外壁の素材えらびには、プランを提案するときから
慎重になります。
それは、素材によって住宅のイメージが大きく異なるからです。
吹きつけのような湿式の素材。
重厚なイメージや落ち着いた雰囲気の外観にしたい場合は
適しています。
鋼板やサイディングのような乾式の素材。
都会的なイメージやクールな雰囲気の外観にしたい場合は
適しています。
わたしが多く手がけている狭小住宅の多くは3階建てです。
しかも東京23区内。
準防火地域で準耐火構造という制限が付きます。
この準耐火構造という法令は、よく読まないとわかりにくい法令です。
外壁ひとつでもさまざまな制限がかかります。
軽量でメンテナンスの必要性をあまり考えなくてもよい素材で
ガルバリウム鋼板があります。
シャープでクールな素材なので、若い方の住宅に使っているかというと
高齢の方の住まい、リノベーションなどの建築でおススメしています。
バリアフリー住宅や介護住宅などは、イニシャルコストに費用がかかります。
できるだけ、メンテナンスに費用をかけたくないという要望が多いのです。
モルタル下地の外壁は、将来的に吹きつけのメンテナンスが必要になる。
老後の生活を考えると、不要なメンテナンス費用は避けたい。
このようなご意見からガルバリウム鋼板をつかうことが多くなっています。
写真の住まいもメンテナンスしにくい部分に、ガルバリウム鋼板を使用しています。
一見、シャープな感じですが落ち着いた外観と好評です。
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