- 村上 春奈
- 村上建築設計室
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
庭に元気のいい木々が植わっていると、家の中も明るく元気になってきそうです。
四季を感じさせる植栽があると、時の移り変わりを味わえたり、生活にさりげない刺激や楽しみを与えてくれそうです。
昔ながらの日本家屋に「坪庭」というものがあります。
面積で考えればとても小さな庭ですが、そこにちょっとした木を植え、室内から眺めることで、室内にいながらにして自然を楽しむことができます。
もみじの家のバスルームは、植栽を植えた小さな坪庭を設けることで、外からの視線を遮りつつもオープンな雰囲気の浴室となりました。
バスタブにつかると、空を臨むこともできます。
「縁側」という半屋外空間も、そこに腰かけながら庭の木々を眺めるなど、屋外の生活を楽しむためのしかけともいえるでしょう。
沖縄の厳しい自然環境に建てられたイエノイエでは、2mほどの深い軒のあるテラスを設けました。
強い日射しが遮られた軒下で、心地よい海風を感じながら、庭の木々の遥か遠方の海を眺めることができます。
住まいに木々の緑を取り入れると、潤いのあるやわらかな空気感が生まれ、心や身体が適度に解放されるように思います。
庭が無くとも、部屋の中やバルコニーの片隅に植物の植わったプランターをいくつか置くだけでもいいですね。
木のもつ自然のエネルギーを吸収できる、そんな住まいとなれば、より活力のある日々を送ることができるのではないでしょうか。
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