宅地建物取引主任者の朝間です。
私がいままで取引したお客様に役に立ったと言ってもらいました、不動産取引についてのコラムを掲載していきたいと思います。お役に立つコラムになるかわかりませんが、ご興味のある方は、是非ご覧ください。
3回目の今回は「建物解体に関する注意」をお話させていただきます。
当社で先月取引したお客様の話ですが、千葉県内の土地を売りたいと当社に依頼がありました。売主様は千葉県の外房の方で、親御様からの相続により土地を取得しておりました。早速現地を見に行くと、きれいな更地になっておりました。しかし、気になる点が・・・、土地の中に屋根瓦の破片(10~30センチ)がかなり散らばっておりました。おかしいと思い、売主様の許可のもと、掘ってみるとなんと畳や配管、廃材がそのまま埋められておりました。
売主様に聞いてみると親御様の代に建物を解体して、遠方だったのでそのまま見に行っていないとのこと。当時の解体業者に連絡をするが、担当者は既に辞めており、下請け業者に任せていたのでわからないという散々な結果。不動産の売買では、地中に埋まっている「ガラや残置物」は売主様の負担で撤去するのが慣例です。売主様は止む無く撤去費用を支払うことになってしましました。信じられないような話ですが、実は私は2回目の経験です・・・
解体に関するトラブルは、このような事例以外にも、
・解体業者さんにご近所様の塀を壊されてしまった。
・ご近所への挨拶がないまま、工事を行い、ご近所からクレームがきてしまった。
・発注指示通りに作業されずに困ってしまった。
・隣地との境界杭を壊してしまった。
・見積もりが出てこない(遅い、異常に高い等)
このようなトラブルの話を多く聞きます。
土地の売買では、建物を解体したほうが見栄えが良くなり、購入見込客も早く意思決定しやすくなる場合があると言われております。ただ、せっかく解体してもクレーム等がでてきたらマイナス効果になってしまいます。解体業者の選定されるときは、くれぐれも慎重にされてください。不安の方はご相談ください。ご要望があれば、無料にてご紹介いたします。
皆様のお役に少しでもたてればと思います。
Customer Focused 朝間史明
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