妊娠中の歯科治療で注意したいこと(2) - 虫歯治療 - 専門家プロファイル

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妊娠中の歯科治療で注意したいこと(2)

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  1. 心と体・医療健康
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妊娠中の歯科治療はどこまでOK?

<コラムの要旨> 

 

 前回は、原則的には「妊娠中だから歯の治療を行なってはいけない」という時期はないこと、来る出産に備えるべく、妊娠4~7カ月の安定期には積極的に口腔ケアと歯の治療を行う方が好ましいことをご説明いたしました。 

 今回は患者さんから質問の多い、妊娠中のレントゲン写真の撮影、局所麻酔、痛み止めなどの内服薬について解説いたします。

 

1.妊娠中のレントゲン写真の撮影

 

 

 

歯科のレントゲンは本当に安全?Ⅹ線写真と被爆について http://profile.ne.jp/w/c-85701/

 

 歯のX線撮影では直接お腹にX線があたるという事はありません。また撮影部位が子宮から離れているため、防護エプロンを着用してお腹周りを保護すれば赤ちゃんへの影響はないとされています。

 

 近頃は皆さんが被ばく線量に敏感になってらっしゃるため、もう少し詳しく申し上げますと、地球上で1年間に浴びる自然放射線量は、日本でおおよそ 2.3mSV(ミリシーベルト)です。

 

 同じ放射線量で、デンタルフィルムは150枚以上、パノラマは100枚撮影できることになります。

 

※デンタルフィルムによる撮影とは、口の中に小さなフィルムを挿入して1~3歯程度の範囲で行う歯の撮影法。主にむし歯の治療の際に撮影します。

※パノラマとは、全ての歯と顎全体も撮影する方法。

 

 また、当院に設置されているようなデジタルX線装置では、従来のX線撮影の1/7の被曝量ですみます。

 さらに防護エプロンの使用でX線を1/100程度の減弱させるため、被曝量は限りなくゼロに近くなります。

 

 事前にデジタルレントゲンがあるかどうかチェックされても良いでしょう。ご不安な方は遠慮なく撮影を断っていただいてもかまいません。

 

 

2.妊娠中の局所麻酔薬の使用について

 

 私たち医療者側も妊娠中の局所麻酔や外科処置は、緊張やストレスを与えることになるため、最小限にとどめたいものです。ただ、急性症状で重症化を招く場合、処置を行う上で局所麻酔使用が必要となる場合があります。

 

 

 

歯科治療の麻酔が効かない場合とは http://profile.ne.jp/pf/yiida/c/c-117399/

 

 歯科領域で使用される麻酔薬(キシロカイン)は通常の使用量で催奇形性が認められるものではなく安全に使用できます(この局所麻酔薬は、無痛分娩にも用いられています)。

 

 むしろ痛みを我慢するとストレスになることを考えると、安定期には適切に使用した方がよいと思われます。

 

 

3.妊婦さんの痛み止めや抗生剤の服用について

 

 なるべくなら妊婦さんには投薬はしません。

 

 ただし、痛みがひどい場合は我慢することが逆にお腹の赤ちゃんに悪い影響を与えることがありますし、化膿して腫れている場合など、放置した場合の母体のリスクも考慮して、必要があれば産婦人科の担当の先生と相談した上で投薬します。

 

 

 

歯科で頻用される鎮痛剤「ロキソニン」について http://profile.ne.jp/pf/yiida/c/c-61163/

 

 この場合は当然のことながら、適切なタイミング、使用量、期間を十分考慮し、妊娠中や授乳中でも比較的安全に使用できる抗生剤(化膿止め)、消炎鎮痛剤(痛み止め)を用います。

 

 一般的に歯科で頻用されるセフェム系抗生剤は「臍帯や授乳中に分泌されにくく、胎児・母乳への移行が少ない」とされ、鎮痛薬で最も安全性が高い薬剤はアセトアミノフェンとされています。

 

 アセトアミノフェンは鎮痛効果はイマイチな気もしますが、催奇形成、機能障害の危険が少なく、体外排泄時間が早いことから、小児の鎮痛解熱剤としても使用されています。

 

 

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