- 標 由理
- コネクト 一級建築士事務所 パートナーアーキテクト
- 建築家
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
設計を始めた昨年中頃には無かったLED照明です。
真ん中がオレンジですね。実はこれが気になっています。
エコな照明計画を実践しようとトライしてみて、
日進月歩のLED照明、LED電球の環境には泣かされる場面が多かった。
写真は4月末に出たばかりの器具。オレンジも現場で初めて気がついた。
スケルトン改修なので、ランプだけを入れ替えるLED電球を使用することはせず、
専用設計のLED照明を使うことをまず考えた。
昨年の段階でいちばん驚いたのが、LED専用の照明器具のほとんどが
ランプ交換に対応していなかったということ。
例え寿命が延びて20年になったとしても、20年後にはランプ交換したいのに、
器具そのものを交換していただきます、という仕様になっていた。
ましてや初期不良があればそのたびに器具を交換する、という不思議なもの。
器具交換を前提にランニングコストを試算してみると、蛍光灯の方が安い。
しかもこれはいまでもあまり変わらないけど、
LEDの消費電力と高効率の蛍光灯の消費電力はほぼ同じなのだ。
であれば蛍光灯にしておこうと、設計は終了。
ところがこのような不満はメーカーも承知していたらしく、
ランプ交換のできる器具が現場が始まってから発売されることを知った。
コストもそれほど変わらないから、現場で変更をして頂くことにして、
いざ現物を確認しようとショールームに電話したところ、
1社は発売前だから当然見れず、もう1社はスペックしている広角配光のものは
展示がありません、といずれもつれない対応。
設計者としてはあまりやってはいけないことですが、
このようないきさつがあって、
現物確認できないまま、現場で設置が始まったのが写真の器具。
通電が始まっていないので、真ん中のオレンジがどんな役割をするのか
いまだ確認できていません。
家全体としては全てがLEDになっているわけではなく、
適材適所、蛍光灯と使い分けています。
しかし白熱灯は無くしました。フィラメントの光がやっぱり好き、という
感覚的な確信はもちろんあるものの、
そろそろLEDも信頼できる商品になってきたのでは?ということを確認したいと思っています。
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