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閲覧数順 2024年04月18日更新

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良いことばかりじゃない?太陽光発電の真実

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今、にわかに注目を集め始めている太陽光発電システム。
企業などはもちろん、個人の家に導入する人も増えてきています。
個人の家に太陽光発電を導入するメリットは様々あります。
電気代が安くなることはもちろん、自然のエネルギーである太陽光を使うのですから環境にも優しい。
さらに、地震や台風などの非常時、停電した時に非常用の電源とすることもできる・・・など、太陽光発電を導入すれば必ず良いことがあります。

しかし、メリットがあれば、デメリットがあることも当然です。
太陽光発電システムを個人の家に導入することは、費用面だけを注目しても決して簡単なことではありません。今日買ってきて今日使えるというわけにはいかないのです。また、購入後のメンテナンスなどもあります。
だからこそ、メリットばかりではなく、デメリットにも目を向ける必要があります。
デメリットを知ることで、太陽光発電システムを導入するメリットを深く理解することにもなるでしょう。

デメリットとして第一に挙げられることは、やはり太陽光発電の購入費用です。
太陽光発電の導入時にかかる費用は、設置する家の条件、内容、また太陽光発電システムの種類によっても値段は変動しますが、おおよそ200万前後となります。安い金額ではありません。

第二に、太陽光による発電は天候や立地条件に左右されるということです。
太陽光発電システムは、当然のことながら、太陽の光をエネルギーに発電されますから、太陽の出ていない夜間や曇っている日の発電力はかなり制限されてしまいます。
また、元々の立地条件として、日照時間の少ない地域であったり日当たりの悪い場所であったりする場合も、同様に発電量が低下してしまうのです。

そして第三に、太陽光発電システムそのものの寿命です。
物には何でも寿命があります。太陽光発電システムも例外ではありません。多くのシステムには10年程度の保証が付きますが、メンテナンスも必要になりますし、何らかのトラブルが決してないということはあり得ないでしょう。
その際、場合によっては費用もかかるかもしれません。

他にも、太陽光発電システムを設置する際の工事におけるトラブルもあります。太陽光発電が注目されていることに便乗した悪質な業者がいることも事実です。
システムそのものの性能や太陽光発電の利用に関するデメリットではありませんが、こういった点も留意しておかなければなりません。

以上のように、個人の家に太陽光発電を導入することには、デメリットが存在しています。こんなことばかりを見ていると、いくら電気代が安い、環境に優しいといっても、どこか面倒になってくるかと思います。
しかし、前述したように、デメリットを知ることでメリットを深く理解することができるのです。

例えば、第一のデメリットとして挙げた導入費用についてです。
現在、国は太陽光発電の促進を見据え、補助金制度を設けています。
また、自治体でも同じような制度を行っている場合もあります。
さらに、導入後の電気代節約分や余剰電力の買い取りなどを合わせると、導入コストはおおよそ10年程で回収できるのです。
第三のデメリットで挙げたように、太陽光発電の多くは10年の保証があります。
その点を考え合わせても、長い目で見れば「損」と感じることは少ないでしょう。

また、第二のデメリットである天候や立地条件に関しても、太陽光発電の種類を理解することで解決できることもあります。
太陽光発電と一言に言っても、種類があります。それぞれの特徴を把握することで、立地条件に合わせたものを選ぶことができるでしょう。
また、日照条件や家の状態など、現地に入って調査してくれたり細かく相談に乗ってくれたりする施工会社を選ぶことも大切です。

太陽光発電には、間違いなくメリットがあります。
しかし、ここで書いたように間違いなくデメリットもあるのです。
しかし今、太陽光発電が注目されているのは、これらのデメリットとメリットを天秤にかけて、メリットの方が重くなると考える人が多いからにほかありません。
これから太陽光発電を利用しようと思っている方々も、自分達の天秤にメリットとデメリットをかけ、どちらが重くなるか慎重に考えてみてください。

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株式会社和上ホールディングス 代表取締役

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