- 柳原 里枝子
- 株式会社ハートセラピー 代表取締役
- 東京都
- 研修講師
対象:顧客満足・コンプライアンス研修
- 中沢 努
- (コンサルタント・研修講師・講演講師)
- 中沢 努
- (コンサルタント・研修講師・講演講師)
セクハラはなぜおこるのか
セクハラ防止研修を開催したり、加害者面談をしているとよくわかることがあります。
それは、加害者側(行為者側)の思い込みによるハラスメント行為です。
人はそれぞれ価値観や考え方などが異なります。男女ではなおさら感覚の違いもあります。
それなのに、行為者は自身の思い込みにより「私とあの人の間では、このぐらい許される」とか
「男性同士であれば、卑猥な話で盛り上がるのが当然だ」とか「職場のコミュニケーションのために
ちゃん付けで呼ぼう」とか思うようです。
例えば、前回コラムに書きました「上司は交際のつもりでいたが、部下はいやいや我慢していた」のもその例です。
言い訳の可能性もあるとは思いますが、「彼女は許してくれている」という思い込みはあったでしょう
セクハラは同性同士・女性から男性へ・男性から女性へ全て対象となります。
男性でも、全国労働局への相談総合件数のうち(図参照)毎年10%が男性の相談と言われており、相談内容は
「容姿の事をとやかく言われる」「性体験の話を聞かされる・言わされる」こうしたことへ不快感を感じている方が多いのです。
セミナーで事前にセクハラ感度テストをしていただくと、割と多くの男性が「男性同士の場ではセクハラにならないのでは」という答えを出しますが、そうではないわけです。
セクハラ行為をしている方に話しを聴くと軽微なセクハラの場合は、「盛り上げるため、コミュニケーションのため」と語られますが自分の感覚だけではなく、「相手がどうとらえるか」を考えて言動するべきでしょう
自分の奥さんや子供、あるいは旦那さんがそう言われたらどう思うか、と考えるとわかりやすいとも言われます。
もうひとつの要因は、拒否しづらいことです。
特に上の立場の方にされた場合、「やめてください」といいづらく、たとえ拒否してもその後、冷たい態度を取られてしまえば仕事もしづらく、がまんしてしまうこともあります。
断わられないから、大丈夫という思い込みにも注意が必要です。
今回はここまでとします。
ハラスメント対策サポートセンター http://www.heart-c.com/
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