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野澤 祐一
野澤 祐一
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閲覧数順 2016年12月06日更新

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間違いだらけのカーテン選び ~カーテンの値段 前編~ 必読?

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皆さんオーダーカーテンを付ける際に「ご予算は?」と聞かれてピンくるでしょうか?こないのが普通です。そう何度も買うものではないので馴染みがないですからね。
家やマンションを購入し、残った使えるお金を予算とするならば最初からかなり大きな制限がかけられたところからのスタートとなります。検討時期については別のコラムで書いています。また、業者側からの「○○円くらいが相場ですね」や「坪あたり○○円くらいが目安ですね」なんて言われることがあるようですが全く根拠がないので忘れて下さい。坪数でカーテンの金額なんて算出できません。人それぞれですので相場というものもあまりありません。

オーダーカーテンの金額は窓数、窓の大きさ、生地の値段、スタイル、柄の大きさによって決まります。なので大きな家でも窓が小さく少なければ少ない予算で済みます。たまにカーテンなんてタダの布切れだから高いものはボッタクリだなんて過激な意見も聞きますが、高くてもボッタクリではないことは断言致します。

では価格の違いはどこから出てくるのか説明致します。
窓の大きさは大きければ大きい程価格が高くなるのは簡単に理解して頂けるかと思います。数量も同様ですね。
次に生地の値段ですが、ここが一番ご存じない部分ではないでしょうか。カーテン生地の値段の一つの目安となるのはその生地の1m当たりの単価です。厳密には生地によって生地巾が異なりますので1平米当たりの単価と言った方が正しいかもしれません。どこのカーテン売場でも明記されているはずです。ところがこの1m(平米)当たりの単価が100円くらいの物から10万円以上のものまで幅広くあるのです。1000倍くらいの違いですよね。一つのカテゴリーの商品でここまで価格差があるものは珍しいかもしれません。でも現実にあるのです、もちろんボリュームゾーンというものはありますが。一つの窓に何m生地が必要なのかは専門的な計算になるので割愛しますが、仮に10m必要とした場合、1000円で済むカーテンもあれば100万円かかるものもあるということです。それが10窓あれば計1万円もしくは1000万円となります。

ではその100円/mの生地と10万円/mの生地では何が違うのでしょうか?主な違いは素材やデザインや生産量です。天然素材と化学繊維では当然値段が異なりますし同じ素材の物でも糸1本の質、太さからその糸を生地にするまでの織り方によっても質の差は大きく出てきます。例えばシルクと言っても蚕の種類によって沢山の種類があるのです。もう一つの大きな要素としてはデザインというものがあります。まず製法によるデザインとしてはプリントや刺しゅうなどがありますがプリントでも使用する染料の質、色の数による違いが大きいですし刺しゅうならその繊細さや加工法によっても大きく違ってきます。もう一つのデザインの要素として所謂”意匠”と言いますか、その生地そのものを創るデザイナーによるデザインです。世界には(もちろん日本にも)生地をデザインするテキスタイルデザイナーという方々がいます。個人としてそのままブランドになっている方々も多いですし、有名なブランドの元でそのブランドを形作っていく一流のテキスタイルデザイナーも数多くいます。カール・ラガーフェルド氏がシャネルのデザインをしているのと同じようなことですね。それらのデザインには洋服などと同じように付加価値が付きます、もちろんそれが価格に反映致します。その価値を認めた方にとってはそれは高くも安くもないということですが、関心のない方にとってはただの高い生地になってしまいます。逆に低価格の生地は化学繊維でデザインは無地などの簡素なもので大量生産したものということになります。ちなみに当店の輸入生地の場合、最も良く売れるのが1mあたり1万円台の生地です。3万円/mあたりになるとかなりハイクラスなイメージになります。それ以上は滅多に売れるものではありません。

スタイルも値段を左右する要素になります。一般的に3つ山2倍ヒダというものものは専門店だろうが量販店だろうがどこでもできるので違いは少ないです。もちろん値段だけのことを言えばヒダ率は少なければ少ないほど使用する生地が少ないので安くなります。しかし窓や生地の見栄えなどによってヒダ率を細かく変えたり、切り返しをいれたり、トリムなどをつけたり、上飾りを付けたりしますと値段は大きく変わってきますしこの時点で価格的な単純比較が難しくなります。オーダーカーテンというものはその窓だけに合わせて1点物を作っていることを忘れないで下さい。特殊加工はお店によっても値段が変わってくるので実際に採寸して見積りをしてもらうまで最終的な値段は出せないでしょう。但し、価格表のないお寿司屋さんみたいに人を見て値段を決めることはないのでご安心下さい。

ではどれを選べばいいのでしょうか?ということになりますが、これは人それぞれの価値観次第になります。デザインや装飾性にこだわるならば輸入生地をおすすめ致しますし、価格が優先であれば比較的低価格な国内メーカーの商品をおすすめ致します(国内のメーカー生地に関しては”後篇”で書きたいと思います)。我々のような専門店ではそれら両方をうまく取り交ぜ見せるところ・抑えるところ等とメリハリをつけて予算を抑える提案もできますし、気に入ったけど高すぎる生地があれば使用量を減らしながらでもご納得のイメージを作り上げることもできます。もちろんそのような提案ができなかったり、採寸を全てお客様に任せてしまうような販売店よりは少しお値段は高くなってしまいます。簡素なスタイルであれば量販店でも専門店でもサービス内容が同じであればく価格は大きくは違わないはずです。

その他に、販売店によって採寸料、取付料、コーディネイト料、デザイン料、相談料などがかかる場合もありますがそれはお店の方針次第かと思います。また、人が介在すればするほど価格も上がっていくというのは世の常です。介在しても価格が変わらなければ大抵質が下がっているか誰かが泣いているかのどちらかです。しかも介在している人がカーテンの専門家でなかったとしたら・・・。

消費者様にとって一番お得なのはカーテンの販売店へ直接足を運んで相談・見積りをしてもらうことです。そして気に入ったお店で気に入った商品を自由に選んで頂きご納得の価格でご購入頂くことです。

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