- 宮田 幸治
- 株式会社宮田IFA事務所 代表取締役
- 埼玉県
- 経営コンサルタント
対象:財務・資金調達
どのように株式投資をするべき会社を選択するのか。どの企業に自分の資産を投資すれば良いのか。すぐに儲かれば何でも良いという方がたまにいるが、そのようなことは私にはできないことを最初に申し上げておく。
結論から申し上げると株式投資をするべき企業を選択する正しい方法などは存在しない。
おそらく誰にも判らないはずだし、考え方も一つや二つではないであろう。
私個人の考えは、自分で企業を調査や勉強をする以外に方法はないと考えている。
ただ、私が絶対にダメだと確実にいえることがある。それは、マスコミや雑誌、隣にいる友人等の儲け話などは信じないことである。全く気にする必要はない。
あいつは○○でかなり儲けたらしい。○○取引をしたらお金が倍になったとか、
このような会話をどこかで一度は聞いたことがあると思う。これらは人間心理も影響することであるため、なかなか難しいことではある。だが、その話が真実であるかどうか誰にも判らないのである、調べようもないのである。信じる必要は全くない。
また何らかの儲け話があると言って、あなたに近づいてくる人にも要注意である。
儲け話を他人に教えるやつはいない。詐欺の可能性もある。そしてインサイダー取引の可能性もある。うまい話には何かあると思ったほうが良いのである。
では、どのように選択すれば良いのか。私なりの考え方を述べたいと思う。
まずは、あなた自身が就職するなり転職するなり、その会社で働いてみたいと思う会社を調べることから始めてみると良いと思う。また将来において自分の子供や子孫にこの企業のこの技術を残してあげたいと思う会社を調べることでも良いと思う。日々の生活の中で感じることがあるであろう、その会社をまずは検討してみることを私は勧めている。
そしてその次は、その投資したい会社の財務内容を調べてみることを同時に進めている。
その投資したい会社のホームページなどから、IR情報を検索し、有価証券報告書や決算短信などの情報を読み込むことである。このような書面からは多くの企業情報を吸収することができる。たとえば財務諸表(貸借対照表・損益計算書等)会社の事業内容、
事業の現在の状況、対処するべき課題、株主、役員の状況、社員数、取引先、株価・会社の将来、セグメント(地域ごとの売上や利益・商品ごとの売上や利益)等が網羅されている。
過去数年分の情報や未来の予測も記載があるのである。有価証券報告書や決算短信は初めて読まれる方は非常に難しく感じてしまうと思うが、ご自分の大切なお金を投資しようと判断するためなのだから、少しずつでも読めるようにされた方がよいと思う。これも読み続ける、自分自身で勉強することに意味があるのだ。
ただここで勘違いをしてほしくないのが、書店などでたくさん売っている「チャート分析を勉強しなさい」ということではない。チャート分析を勉強する時間がもしあるのであれば、少しでも会計を勉強したほうが良いと思う。これも簿記の資格を取れとか、会計士になれという意味ではない。
私は会社の経営に近いことを学んだほうが良いと言っているのである。時間はかかるかも知れないが、会計や経営を学ぶと、結果的に会社を見る眼が養われてくるはずである。その力を株式投資に役立てていかれたほうが良いと私は真に思っているのである。
このコラムに類似したコラム
投資信託の一つの考え方 宮田 幸治 - 経営コンサルタント(2011/05/09 06:00)
宮田が考える株式投資 宮田 幸治 - 経営コンサルタント(2011/04/11 07:00)
日本経済ウオッチング 宮田 幸治 - 経営コンサルタント(2011/01/18 11:18)
日本経済ウオッチング 宮田 幸治 - 経営コンサルタント(2010/12/13 11:34)
本物のハゲタカです。サーべラスは。 萩原 貞幸 - 経営コンサルタント/起業家(2013/04/06 11:54)