インドの経済事情(1/7回目) - 資産運用・管理 - 専門家プロファイル

小林 治行
株式会社コバヤシアセットマネージメント 代表
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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インドの経済事情(1/7回目)

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  1. マネー
  2. お金と資産の運用
  3. 資産運用・管理
インド。人口11億の民の国。

これから5回にわたってインドを見ていきます。
第1回〜3回はインドの経済基礎知識、4回は現代インド経済の実情。第5回はインド経済の今後を見ます。
参考文献は最終回に掲載します。

では今回はインドの経済基礎知識。
【人口】 ’06年末で11.2億人。出生率は2%弱。大きくないと見られますが、それでも母数が大きいので、10年で1億人が増える。
現在の人口世界一は中国ですが、国連統計によるとインドの総人口は2030年前後には14億人を突破して、「一人っ子」政策の中国を抜いてしまいます。
更に2050年には16億人となり、世界の人口の18%を占めることになります。
インドの特徴は、人口構成です。15歳未満の若い層が32%を占めている。
中国は21%、日本は14%です。
つまり、15歳未満の子供はインドは3人に1人なのに、日本では7人に一人と言うことになります。
インドの人口ピラミッドは見事に裾野を広げたピラミッドです。

【教育】こうした若年層に良質な教育をすれば、大きな成長が期待できます。
インド政府は過去30年間で政府の教育の支出を2倍に増大し、現在はGDPの4%支出となっています。
大学の進学率は未だ10数%ですが、大学の数は過去30年間で3倍になり、特に花形産業である
IT企業に優秀な人材を送り出しているインド工科大学7校の志願倍率は50倍と超狭き門です。
01年末の国立・州立の大学は272校、カレッジが11,146校です。

しかし、インドの初等教育は義務教育ではないため、貧困な農村部には就学していない子供もいます。
文字の読み書きができる識字率でみると、04年段階で61.3%とライバルの中国の90.3%に比し、見劣りをします。

次回はインドのインフラ事情を見てみます。