筋腫と不妊治療では医師によって、筋腫が小さくても筋腫治療を優先する医師と、
小さくても不妊治療を優先する医師がいる。
前者は外科手術(核手術)による癒着や妊娠の条件が悪化しないか懸念し、
後者は筋腫の消滅や縮小が妊娠の条件を良くすると考えている。
一般的に核手術はART(生殖補助技術)に比べると負担が大きいため不妊治療を優先しているが、
内膜にできる粘膜下筋腫、過多月経などの場合は
膣超音波で卵巣が写らず卵胞計測ができないほど大きい場合は
積極的に筋腫の治療を考えた方がよい。
UAEより更に低周波の集束超音波治療(FUS)が日本でも4~5の医療機関でも始まった。
この治療はMRIガイド下に超音波を集束した光線を,患部に照射して熱で筋腫を壊死させる方法である。
ほとんど痛みもなく日帰りでの治療も可能で、
癒着やX腺被爆もなく卵巣への影響もほぼないため,期待される治療法である。
だが機器も高額で治療費も高く、治療時間も3~5時間と長いなどの制約もある。
多発性筋腫・巨大筋腫・有茎性筋腫・正中部に手術創部のある場合は適応外となる。
2005年のデータです。進化していく体外受精プログレスより
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