クロミフェンの中枢領域における作用機序は、現時点では、視床下部における抗エストロゲン作用、下垂体におけるエストロゲン作用が主たるものと考えられている。
すなわち、視床下部領域のエストロゲンレセプターに対してはネガティブフィードバック回路の抑制を介してGnRHを増加させ、下垂体領域ではエストロゲンアゴニストとしての作用によりFSH/LHの漸増に寄与する。
簡単に言うと脳の上部・下部の命令がきちんと出るように薬で「調整(コントロール)」ができるということ。
なにか原因がわからず脳の働きが悪くなることって、人間ですからままあることです。
副作用として内膜が薄くなる場合がある。
けいかん粘液が少なくなるとの報告があるので、
原因不明の不妊症で体外受精をされていない方にも必要なのか思い悩むところです。
クロミフェンを使うことによって卵の数が増えることによる多少の確立アップは望めますが、ほかにストレスや血流障害、卵管造影ではわからないピックアップ障害などに原因がある場合のほうが多いような気がします。
ハリ治療で排卵時期がはっきりコントロールできる人はおおいです。
改訂4版 進化していく体外受精プログレスは2005年4月に出版された本ですが、われわれ専門家にはとても重宝する本です。
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