退職者が後を絶たないボロボロの組織が変革した事例 - 医療経営全般 - 専門家プロファイル

原 聡彦
合同会社MASパートナーズ 医業経営コンサルタント
大阪府
経営コンサルタント

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対象:医療経営

原 聡彦
原 聡彦
(経営コンサルタント)
中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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退職者が後を絶たないボロボロの組織が変革した事例

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今回のコラムは、退職者が後を絶たない。管理者になりたがらない。何をやっても継続しない中小企業の社長が現状の問題に向き合い、ピカピカの組織に変革していった実践事例をまとめましたのでお伝えします。

1.役職の整理と役割を定義する
課長・リーダーに異常な期待をしない。役職に応じて「これとこれをやってもらえばあとは自由にしてもいい」というぐらいの役割を定義づける。(例)課長とはメンバーに実務を教える事。月次報告のチェック、同行する。
 
2.会議体系・プロジェクトの目的・参加者を明示する
会議、委員会が社長の気分で増えたり減ったりしていたので会議の目的と参加者を明確にしてメリハリのあるものに編成していった。社長の感情が入る余地がないような仕組みをつくっていった。

3.管理指標を共通の認識で統一する
社員に「あれやこれや」といっても思うように進まない。各部門のプロセス指標と結果指標を明確化し、その指標の改善に集中していく。

4.入社5年目以上の待遇改善を実行する
入社5年超の社員について年齢と年収がマッチングしていなかった。これでは残って欲しい社員であっても退職してしまう。5年を超えて勤務している社員はまちがいなく残って活躍してほしい社員であったので給与面だけでなく待遇を改善していった。

5.社員のライフプランを本気で支援する。
「会社のキャリアパスはこうだ!」「会社の3年後はこうなっている」といってもこの会社で仕事を継続していこうと思う社員は少なかった。事実、退職者が後を絶たなかった(もっともらしい理由により退職)。この現状を認識して、社長は、会社として社員1人1人のライフプランを知り、本気で支援することを実践した。ここでいう支援は資格取得推進・給与面の改善だけではなく、今の仕事と将来自分がやりたいことをどのようにリンクさせるかを検討し、会社でのキャリアを自分自身の人生に意味を持たせる事を考え実践していった。

以上、組織として機能しなかった会社が社長の勇気ある行動で変革していった事例です。本気で現状の問題に向きあえば組織は変わるという良い事例と思います。私は、本気で現状に向き合う経営者をサポートしていきたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。
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