- 新谷 義雄
- 行政書士しんたに法務事務所 行政書士 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
- 京都府
- 行政書士
対象:教育資金・教育ローン
死亡保障と、貯蓄機能を兼ね備えた保険と言うのがあり、一般的に「養老保険」「個人年金保険」「学資保険」が挙げられます。保険期間中には保障があり、一定期間経過後にはお金が受け取れると言う「生存していても、死亡しても」保険金が貰えるため、掛け捨ての嫌いな日本人にはなじみがあるでしょう。
学資保険は子供の進学に合わせて一時的な祝い金が貰えたりするタイプのもので、入学金など一時に多額の資金が必要な場合には向いています。更に契約者が死亡した場合はそれ以降の保険料が免除される為「生命保険+貯蓄」として便利です。
ただし、ちょっと待ったと言う部分もあります。近年は運用利率の低下で、総支払額>受取総額の場合があり、貯蓄のつもりが元本割れ状態と言うケースも多いです。そのため保障と貯蓄は分けて考える必要があるでしょう。
では、比較的運用率が高く、総支払額に対して受取総額が多い保険はと言いますと、保険の契約条件により違いますが、子供の誕生から大学入学までの18年間支払って利率の良い保険会社で110%程。18年間支払い続け1割程上乗せされて返ってくるには「少しでも利率が良いから・・・」と言う方でも二の足を踏んでしまいそうですよね。ましてや元本割れの可能性のある学資保険では死亡保障を別にして考えれば普通預金に預けていた方がお得でしょう。
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