- 佐山 希人
- 佐山建築研究所 一級建築士事務所 代表取締役所長
- 建築家
対象:新築工事・施工
●20100年8月1日(日)
屋上排水用の溝にも一部木部の劣化が見られた。写真手前左側から右上に向かって排水勾配がとられていた。ここの排水溝部分は通気がうまくいっていないの と、水勾配をFRP防水でとっていなかった。ほぼフラットな状態の溝の上に、モルタルで水勾配がとられていた。そのモルタルの下に回った水はなかなか抜け にくい構造だったのである。その構造に加えて、FRP防水に若干のピンホールがあったのだろう。写真でもわかるように約7Mの溝の一部だけに木部の損傷が 見られたのだ。この下は3階天井の構造用合板。私が大雨の後、少しずつ大きくなっているように感じていたシミが見える部分だった。雨が降るとどこかしらか ら水が回って、構造に悪さをしているのではないかと感じていた部位である。その理由は、植物なのか、漏水なのか、他の理由なのか。とにかく一番見てみた かった部分だった。この劣化した部分を自分で撤去し目視すると、ほんの少しだけしみ込んだ水の痕跡があるだけで構造部の損傷はなかった。屋上は、くろあり の巣とこの溝の一部の損傷だけで、他はまったく異常なし。しっかりと機能していて解体するのにかなり大変な思いをしただけですんだのだ。
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