前回、和室の話をしましたので、
続いて、和室「タタミ」の話をしたいと思います。
昔の日本家屋であれば、当然、タタミの部屋が主流。
フローリングやカーペットの部屋が珍しいという時代でもありました。
さて、みなさん「タタミ」ってご存知ですか?
当然、知っていますよね。(失礼しました。)
では、どんな種類があるかご存知ですか?
タタミは大別すると2つです。
・イ草を中心として、畳表もイ草。本畳といわれています。
・発泡スチロール系を心材としたものや、
ハーモニカ状の樹脂(プラダン)を心材とした薄タタミがあります。
本格和室を造る場合には、本畳は不可欠。
しかし、現代の住宅は、安価で量産できるタタミが主流です。(後者のタタミ)
でも、一概に「安かろう、悪かろう」ではありません。
今の住宅は高気密でもありますので、自然の草を使用した畳は、
湿気の影響により、ダニなどの害虫の発生原因にもなると言われています。
今のタタミは通気性も考えられていることが利点であり、
この通気が、害虫防止、ハウスダストの効果があります。
また、現在は段差解消のバリアフリーが主流ですので、
マンションやツーバイフォー戸建には、厚さの薄いタタミは欠かせません。
では、タタミ表に種類があることを知っていますか?
・表面のみイ草を使用している。
・表面も化学繊維を使用している。
新築時に少しでもタタミのニオイがすれば、前者です。
タタミの目の色が綺麗に整っていれば化学繊維(化学タタミ)です。
新築時に違和感が感じないのは、化学タタミ。
人工的な素材ですので見た目が綺麗なんですね。
また、表にイ草を使用しているタタミは、
端部の折り返す部分(縁付近)が色あせていることがあります。
「新築で、日焼け・・・・!!!」
気分が悪いですよね。
しかし、この色あせは、日焼けではありません。
イ草は、湿地で水中に生える植物ですので、
根元の水に浸かっている部分が色あせているのです。
実は、この色あせは、イ草の製品の種類が影響しています。
高価なイ草の丈は長く、標準品は短い。
長いイ草であれば、綺麗な部分だけを表に使えるのですが、
標準品は、短いため、色あせした部分が表面に露出してしまいます。
このために、表面が日焼けしたような印象を受けるのです。
イ草のタタミ表を使用している分譲住宅の場合には、
ほとんどが標準品の使用をしていることが多いですね。
(全体的には、化学タタミを使用していることが多いです。)
夏場は、タタミにちゃぶ台、スイカ、扇風機。
冬場は、タタミにコタツ。コタツの上にみかん。
そして、ちょっと寝転んで、そのまま寝てしまった・・・。
こんな生活も、たまにはいいかも知れませんね。
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