施主力をつける！_2　〜具体的な施主力_その3「眼力」〜

MKデザインスタジオの柿本美樹枝です。具体的な施主力とは？

その3）　設計者や施工者を選ぶ「眼力」

３）眼力というと大げさに聞こえるかもしれませんね。

これは、優しく言えば「相性」でしょうか。実は、この部分がとても難しいですね。

例えば、

a) 雑誌で見て気に入った住まいの写真でも、建築家と会ってみたら話しが合わなかった。
b) 近所の工務店さんで、しっかりした造りだったから頼んだけど、少しも要望が反映されない。
c) 安くやってくれると言ったけど、どんどん予算が膨らむ。

さぁ、困りました。どうしましょう。

こんな時、信頼出来そう！という相手なら、コミュニケーションを取ることで、
解決する方法が見いだせます。

a) こちらが本音で話してみたら、相手も本気になってくれて、実は話が合った。
b) 工法を優先してから、我が家らしさを加えた。
c) 予算では、無理難題な要望があった。要望に優先順位をつけて予算内に納めた。

どうです。解決も可能ですね。

まずは、信頼出来る相手を見つけることです。

そのためには、情報収集。
いろいろな建築家と会ってみる、住まいを見てみるです。

行動することによって、情報収集の能力アップと眼力が養われます。

きっかけは、

メディアで紹介されていたから
友人知人の紹介だから
ご近所だったから

でも構いません。

最後に決めるのは、あなた自身です。

何かいいな、信頼出来そうだなと感じた直感も大事にして、選んで下さい。

様々な、建築家、施工者がいます。

それでは、良い出会いがありますように！

おまけ

眼力＝見極める力

だと思うので、ココで少し、見極め方をご紹介します。

１）一緒に考え、一緒に悩んでくれる相手かどうか。

＝住み手に取っての利益で考えてくれるかどうか。
（流行とか格好良さだけではなく）

２）潜在的な想いを汲み取ってくれるかどうか。

＝言われた通りにただ創るではなく、創意工夫がある。
（デザイン優先で、暮らしは置いてきぼりでは困ります）

３）専門家の立場で、公平で中立な意見かどうか。

＝安請け合いしない。住み手の希望でも不利益なことはNOと言う。

いかがですか？

上記の３点は、私自身が建築家として、そうありたいという理想的な部分でもあります。
私自身の人間力を高める気持ちで、書いてみました。

一緒に育ち合えたらいいですね！

次回は、施主力の具体例（実例）をご紹介します。どうぞ、お楽しみに！

PS:写真は、イメージが分かりにくいところを分解模型で検討している様子です。