注目の成長市場vol.1 : 新興国の携帯市場 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

芝 陽一郎
I3DESIGN CO.,LTD. 代表取締役
東京都
経営コンサルタント

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:新規事業・事業拡大

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

注目の成長市場vol.1 : 新興国の携帯市場

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 新規事業・事業拡大
  3. 新規事業・事業拡大全般

新規事業を考える際に成長市場を考えるのは極めて重要だ。当社のほうでも新規事業企画に関する相談をクライアントが多く受けるが、頭の整理の上でも改めて成長市場についてシリーズ化して改めて纏めてみたい。

注目の成長市場としての第1回目は、新興国の携帯市場について言及してみたい。

日本国内では主要携帯3キャリアが市場の奪い合い、もしくは2代目の携帯端末の獲得に凌ぎを削っているが、全世界でみた場合に携帯市場というのは急激に拡大が続く分野と言える。

米 調査会社IDCによれば、全世界の携帯電話市場は2009年末までに8500億ドル(約76兆8500億円)に成長し、英の別の調査機関によれば、 2004~2005年は世界の携帯電話セクターにとって目覚しい成長の年と位置づけ、2004年1月に13億8000万人だった総加入者数は2005年の 12 月には21億2000万人にまで増加したと報じている。

また新興国の中でも、南アフリカと中南米諸国の携帯電話普及率は09年末までに約90%に達しているが、中国、インド、南太平洋、アフリカといったエリアは成長の余地は非常に大きい。

以下、エリア別に携帯市場についてブレークダウンしてみる。

1. 中国の携帯市場
中 国工業・情報化部の報告によれば2009年の移動電話の普及率は約56.3%で、ユーザー数は約7.5億と報じられている。この利用者は、2012年には 8億~8億5千万に達するとも言われており、中国はもはや世界最大の携帯市場と言える。そういった中、成長市場として期待されるのが2009年から認可さ れている3Gのサービスの提供だろう。現段階で3Gの利用ユーザーのうち1-2%と報じられているが、iphoneならびにAndroidといったスマー トフォンが普及するにつれて、現在の通話ならびにSMS中心の利用から、携帯向けのコンテンツ産業の成長が期待される。

2. インドの携帯市場
全 世界で最も携帯の成長率が高いとされているマーケットは、インドと位置づけられている。2007年度の段階では、携帯電話の普及率は20%強、また人口の 約7割を占めると言われる地方に至っては2%程度であったのが、月間の増加者数は約900万人ペースで、2011年度末には、加入者数6億9,056万 人、普及率58.13%まで上昇すると予測されるている。

インド市場では18のキャリアが市場の争奪戦を繰り広げており、通話料金は世界 最低レベルで、音声ARPUは下がり続けるというのが現状だ。そういった中、注目を集めているのはデータ通信の行える3Gと海外進出で、規模経済と付加価 値提供の両方で猛烈な市場の争奪戦が繰り広げられている。

3.アフリカの携帯市場
携帯利用ユーザーの成長率という 意味で目が話せないのがアフリカ市場である。アフリカという市場は53カ国9億人というのが、まず全体の市場規模となる。アフリカでの携帯の普及率は、各 種レポートからの推計では、2008年の段階で全体の約25%弱で、その95%がプリペイでの利用と言われている。また参考までに2004年初めに 6000万人程だった加入者は2005年終わりには1億1300万人であったことからも2004年以降、爆発的に携帯が普及していることが分かる。

ま た2010年4月1日にはインドのバルティ・エアテルがクウェート企業からザインのアフリカの携帯事業の買収合意が確定と報じられ。これによりバルティ・ エアテルは約4200万の契約件数を1兆円で買収(1件あたり2万4千円)し、世界第5位の携帯会社となりインドでの携帯の市場覇権競争がアフリカを巻き 込んで進んでいるということが窺える。

現地の携帯の仕様は第2.5世代(2.5G)で、モバイルアプリケーションも活発で、携帯電話を利 用した支払いサービス「M-PESA」、インスタント・メッセージ「MXit」、地図のダウンロードが可能な「Mobil Map Service」等が既に存在しており、アフリカ市場でのモバイルコンテンツ事業は非常に興味深い分野と言える。

*ゴールドマン・サックスは携帯市場の次の魅力的なマーケットを、ロシア、エジプト、ナイジェリアを指摘しています。(参考URL:ロイター通信)

■まとめ
こ のように携帯市場の利用ユーザーは新興国的爆発的な成長を続けているが多くの市場で猛烈な価格競争で利用者数を獲得している。この利用者の獲得については 熾烈な体力競争とも言えるが、一方でこれらの携帯市場の殆どが向こう3-5年で2Gから3Gへの移行が進むことが考えると、同市場に向けたコンテンツビジ ネスというのは莫大な可能性が期待できる。

このコラムに類似したコラム

どんな業種、商売でも、まずは100人(100件)が目安。 下村 豊 - 経営コンサルタント(2012/03/18 16:34)

『新規事業立ち上げは、事実をもとに計画し行いましょう』 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2010/07/14 07:13)

ワークショップ形式でのビジネスプラン作成過程ーその1 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2010/07/03 08:32)