- 東 美恵子
- 有限会社リンゴ
- リサーチャー
対象:リサーチ・市場調査
先日、中国の北京でグループインタビューに立ち会う機会がありました。
20代の女性グループでしたが、ディスカッションに臨む態度が、日本人とは少し違う印象でした。
中国の国民性は自己主張する傾向があるということを聞いていましたが、それは単に他人に左右
されないで自分の意見を言うというだけのことではありませんでした。
私が印象的だったのは、むしろ自分の意見に異を唱える人があったときの態度です。
自分と違う意見を言われても、あるいはもう少し突っ込んで批判されても「全く動じない」という点が
日本とはかなり違うなと感じました。
日本では、他人と違う意見をいう場合は、言う方もやや気を遣うし、言われる方は多かれ少なかれ
内心何らかの反応を示します。
しかし中国では「違う意見があるのは当然」という堂々とした構えで、いやな表情をみせることは
もちろんなく、むしろお互い冷静にスルーしている。かといってお互い別の方向を向き合っている
わけでもなく、ちゃんと相手の意見も聞き入れた上で動じないのです。
このことで逆に、日本人のウェットな精神性に改めて気づかされました。
いい、悪いは別にして、グループインタビューのような話し合いの場面では、本質的にもっている
人のコミュニケーションのパターンが、クッキリと浮かびあがるものだと再確認しました。
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