- 稲垣 史朗
- パウダーイエロー 代表取締役 兼 チーフデザイナー
- 神奈川県
- 店舗インテリアデザイナー
-
0467-88-1981
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
おはようございます。
パウダーイエローの稲垣史朗です。
皆さんの家がもしも、全館暖房の家であったとしたら、
寝るときには当然暖房を止めるでしょうね!?
特に会社などでは、夜間は人がいないのだから、
暖房は止めるのが当たり前でしょうね。
この、間欠暖房(点けたり消したり)を小まめに行う方が、
省エネになるという強い思い込みありますよね?
しかし、実態は本当のところどうなんでしょうね?
例えば、寝る時に暖房を停止すれば、その後室温は外気温に対応して当然低くなりますよね。
外気温が下がることで室内の天井や屋根、外壁、ましてや室内の全ての物が全て冷えることになります。
その結果、翌朝起きたときにはまた、暖房点けることになりますが、一度冷えた壁や室内が、これらを暖めるのに余分な熱が余
計に必要になってきます。
また、冷気と暖気が一時的に室内に余計な気流が生まれ、不快な上下の温度差が生まれ、熱源の負荷だけではなく人体に対し
てこの様な状況がストレスの原因になる場合もあります。
このように、快適性を損なう間欠暖房ですが!? 本当に省エネになるのでしょうか?
ある暖房メーカーの実験では、仮に毎夜8時間暖房を停止しても、節約できるる燃料は10%程度しか節約できない・・・
建物も構造によっては連続運転しても間欠暖房と変わらないエネルギー消費量であるという結果報告をしています。
また、高性能住宅(熱損失係数Q値が小さい)の場合は熱損失が非常に少ないため、連続運転暖房しても燃焼している時間が少
なくなり(暖房ボイラーが止まっている方が多くなり)、むしろ間欠暖房よりも省エネになると言われています。
この様に思い込みによる燃料節約と思いこんでいた間欠暖房は、実はそれほど節約効果はなさそうですね。
これからは、一人一人が正しい知識を収得しながら、
物事に対応していかなければならない時代が直ぐそこまで来ていますね!?
このコラムの執筆専門家
- 稲垣 史朗
- (神奈川県 / 店舗インテリアデザイナー)
- パウダーイエロー 代表取締役 兼 チーフデザイナー
物販(アパレル系)と美容クリニックのデザインが得意。
店舗のデザインに特化したお悩みを相談してください。デザインから現場施工まで1000件以上の経験がございます。誰に、何を、どの様に、お店を開店したらよいのか?不安な点は全てご相談に承ります。
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