- 近藤 壯一郎
- 台所計画工房 キッチンスペシャリスト
- 神奈川県
- リフォームコーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
でも、アメリカにだって小さな家やアパートメントハウスはたくさんあります。
そんな小さいスペースに使いやすくておしゃれなキッチンを作るにはどうすればよいのでしょうか?
スモールキッチンをデザインするときに大切なのは、まずは配置、それからモノをどこに、どういうふうに収めるかを考えることです。
機器のサイズも考慮すべき点の一つです。例えば食洗機、アメリカでは一般的な幅24インチ(約61cm)の大型タイプではなく、18インチ(約46cm)の小型タイプにすることでキャビネットの収納スペースが増やせます。
とはいっても、スモールキッチンはキャビネットが少ないので総体的な収納量は多く取れません。
そんなときは、思い切ってアイランドカウンターを作りましょう。
小さなものでかまいません。収納量は増えるし、調理や配膳に使えるワークスペースもゲットできるという、まさに一石二鳥の効果があります。
さらに、天井からラックなどを吊るし、鍋類などをかけておけるようにすると収納不足も解消するし、見た目もなかなか魅力的です。
また、もしアイランドを設置するスペースもないほど狭いキッチンなら、レイアウトを二列型(Galley Style)にするというのも有効な方法です。
壁の両側にキャビネットを配置できるし、ウォールキャビネットを取り付ける壁面も十分あります。
ワークトップも作業スペースとして使えるエリアがかなり増えるでしょう。
スモールキッチンの収納不足を補うもうひとつの方法は、レイアウトの中に床から天井近くまでのトールパントリーキャビネットを入れることです。
トールパントリーキャビネットの収納量はかなりあります。
手の届く範囲には頻繁に使う物、棚の一番下と一番上には普段はほとんど使わないものなどを収納しておけます。
アイレベルにオーブンレンジなどをビルトインしてもいいですね。
さらに、さらに、キャビネットの扉の裏側やキッチンバック(Splashback)の壁面も有効利用しちゃいましょう。
扉の裏側にはスパイス類の小ビン用の奥行の浅いラック、フォイルやクッキングシートやラップなどを収めるホルダーなどが付けられます。
キッチンバックには、ハンガーレールを取り付け、良く使う調理用品(お玉やレードルなど)を引っ掛けて収納します。
あとは、前にキッチンのカラーについて勉強したのを思い出して、キャビネットの色を明るくしたり、ガラス入りの扉を使ったりすることで狭いキッチンを広く見せる演出も採り入れてもいいでしょう。
以上、アメリカのスモールキッチンの事情でしたが、これはそのまま日本のキッチンにもあてはまりますね。
そんなスモールキッチンのプランニングは台所計画工房にお任せください。