- 近藤 壯一郎
- 台所計画工房 キッチンスペシャリスト
- 神奈川県
- リフォームコーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
当然費用も多くかかりますね。数百万?一千万超?
欧米では富裕層向けの製品は非常に高額なので、グレードを上げればきりがありませんが、一般的にキッチンリモデルにかける金額はその家の価値(売れる時の価格)の10%くらいと言われていますので、例えば家の価値が5000万円なら500万円のキッチンが妥当だということになります。
しかし、そんなヨーロッパやアメリカでもキッチンリモデル(リフォーム)を少しでも安く上げたいと考えている人はたくさんいます。
お金をあまりかけないでキッチンをきれいにして、家の価値が上がればと考えているのですね。
決して豪華なキッチンに作り変えることだけがキッチンリモデルではないというわけです。
そこで、今回はキッチンを安くリモデルするための一つの方法、「リフェイス」について取り上げてみたいと思います。
さて、キッチンの「リフェイス(=reface)」というのは、既存のキッチンの扉だけを「新しく」するというもので、欧米キッチン先進国では盛んに行われています。
レイアウトは変わらず、ワークトップや機器もそのままですから、いわゆる「模様替え」か「化粧直し」といった感じのリフォームですね。
その方法は主に2つあります。
一つは、キャビネットはそのままにして扉だけを取り替える方法。
現在の扉を外して新しい扉に取り替えるだけですからコストも安く、工期も短く、ゴミも少ないというお手軽なリフォームです。
ユーザーは大規模なキッチンリモデルをしなくてもキッチンをリフレッシュでき、そうすることでまた家の価値を上げることもできるというわけです。
そして、欧米にはこの扉の交換「リフェイス」を専門に行う業者も数多く存在し、リフェイス用の扉のみを販売する業者もかなりあります。
日本ではまだ、このようなサービスをするところが少ない(ない?)ですが、これから徐々に出てくるかもしれません。
また、キッチンキャビネットは大体寸法モジュールが規格化されているし、使われている金物(蝶番)なども簡単に入手できるので、自分でDIYで扉を作ってそれに交換するという人も結構いたりします。
それほど難しくないので挑戦してみます?
もう一つは、扉の「色」を変える方法。
こちらは現在のキャビネットの扉の上から別の色のペンキを塗ってしまうという、ちょっと荒っぽいリフェイスです。
アメリカのキッチンキャビネットは木製がほとんどですから、その木製の扉に直接ペンキを塗って見た目をがらっと変えるのです。
この方法はDIY関連の本やウェブサイトなどでそのノウハウがたくさん紹介されていて、自分でするというユーザーも多いということです。
キッチンにペンキを塗って新しくするなんて日本ではあまり考えられませんね。それに、日本の大抵のシステムキッチンの扉の表面は木製ではなくプラスティック(樹脂でコーティングされている)なので直接ペンキを塗ることができませんから。
そんな時には前述の「扉の交換」でリフェイスしましょう。
台所計画工房では以前からキッチンの「リフェイス(扉の交換)」を実施しています。
今のキッチンを模様替えしたいという方はぜひご相談ください。